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週末の酒がうまい、BRUTUSの聞くレシピ Vol.11「ジンリッキーと『羊飼いのパイ』(シェパーズパイ)」

最近、周りに料理上手な友達が増えてきた。どこの料理人から教わったのか、ちょっとしたひと手間で、ゲストを喜ばせたりして、なんだか羨ましい。自慢の一品をサラッと作れるスキルがあれば、週末の酒はもっとおいしくなるはずだ。気負わず簡単に作れる、とっておきのレシピを教えてくれるのは、料理家で〈and recipe〉主宰の山田英季さん。さて、今回のメニューは……。前回の「キッチンで赤ワインを飲みながら作る、イタリアのおつまみ・オリーヴェ・アスコラーナ」も読む。

photo&text&recipe: Hidesue Yamada

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僕の中で、秋冬に必ず作る料理の一つが、イギリスの定番料理。羊飼いのパイ、シェパーズパイです。ラム肉特有の香りと旨味をマッシュポテトと合わせたよくぞ生まれてきてくれたと思える美味しい料理です。

今回は、それにワインではなくジンリッキーを合わせます。なぜジン?それは、ジンがオランダで生まれ、イギリスで成熟したと言われているからです。癖のあるラム肉に、また癖のあるジンを合わせることで、より深い味わいをペアリングしたいと思います。

それでは、作っていきます。

ポッドキャストで作り方を聞く

まず、今回のダブル主役の片割れ、じゃがいもの皮と芽をとって、ひとくち大に切り、耐熱容器に少量の水と一緒に入れ、ラップをかけて、電子レンジで加熱します。もちろん、茹でても蒸してもOKです。そうしたら、玉ねぎはスライスに、にんにくはみじん切りにします。マイタケは手でほぐします。時間があるときは、マイタケを天日で軽く干して、水分を抜いてあげると香りがよくなります。

そして、もう1人の主役、ラム肉を包丁で細かく切ります。均等にしすぎると食感の面白みがなくなってしまうので、ランダムでOKです。

舞台は、フライパンに移ります。バターを温めて、マイタケと玉ねぎを加えて、塩をしてじっくり炒めます。マイタケに焼き色がつき、玉ねぎがしんなりしたら、器に取り出します。

フライパンに残った油分で、ラム肉を焼き、足りなけば少しバターを足します。色が変わってきたら、にんにくを入れて1分ほど炒めて、調味料で味をつけます。

その頃にはじゃがいもに火が通っていると思うので、余分な水分を捨て、木ベラなどで潰してから、バター、牛乳、塩を入れて、よく混ぜます。クライマックスです。耐熱容器に、ラム肉、マイタケと玉ねぎ、マッシュポテトを重ねて、フォークで筋をつけます。それをトースターに入れてこんがり焼けば完成です。

贅沢にひとり分のご馳走としても、誰かとシェアしても美味しい料理です。ぜひお試しください。

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ジンリッキーと「羊飼いのパイ」(シェパーズパイ)

シェパーズパイのレシピ 

材料 2人分
・ラム………………200g
・玉ねぎ……………1個
・マイタケ…………1パック
・にんにく…………1かけ
・バター……………10g
・じゃがいも………小2個(200g)
<A>
・ウスターソース…大さじ1
・ケチャップ………大さじ1
・塩…………………小さじ1/2
・黒こしょう………少々
<B>
・バター……………15g
・牛乳………………大さじ3
・塩…………………ふたつまみ

作り方
1.じゃがいもの皮をと芽を取って、ひとくち大に切り、耐熱ボウルに入れ、分量外の水(大さじ2)を加えて、ラップをし、600wの電子レンジで8分蒸す。
2.1の水気をきって、<B>を入れ、潰しながらよく混ぜる。
3.ラムを粗みじん切りにする。にんにくは、みじん切りにする。玉ねぎは半月切りにする。マイタケはほぐす。
4.フライパンにバター(10g)とマイタケと玉ねぎを入れ、分量外の塩をし、焼き色がつくように焼き、皿に取り出す。
5.4のフライパンに残った油にラムとにんにくを入れて、炒める。
6.5に<A>を入れて、煮詰めるように炒める。
7.耐熱容器にミートソース、マイタケと玉ねぎ、マッシュポテトを重ねて、オーブントースターで焼き色をつける。

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サントリー 翠(SUI)
サントリー 翠(SUI)
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