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信頼できる目利きがいる器の店。神奈川〈うつわ祥見 KAMAKURA concierge〉

旅の目的地になる、魅力的な器の店が増えている。BRUTUSが注目したのは信頼のおける目利きが営み、店頭に立つ現代器作家のギャラリー&ショップ。彼らは、今どんな80〜90年代生まれの新世代作家に注目しているのか?器のこと、作家のことを聞いてみよう。

photo: Yuko Okoso / text: Hisashi Ikai / edit: Ai Sakamoto

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めし碗を核とする普段使いの日常の道具

器は、生活の基盤を支える大切な道具。食事をする時の手の形を素直に写す「めし碗」を軸に、作り手の思いがこもった日常の器を紹介する〈うつわ祥見(しょうけん)KAMAKURA concierge〉。

明るい店内には、使い心地に優れた器のほかにも花器や壺など、常時30名以上の作家の作品が揃う。オーナーの祥見知生(ともお)さんが薦める下村淳(あつし)の器は、「使うほどに見えてくる、確かな手仕事だ」と高く評価する。

祥見さんは、作家の元を定期的に訪れては一緒に食事を取り、器の美しさや使い勝手、心地よさについて意見を交わす。こうした交流を通じて、本質的な器のあり方をともに考えているという。店頭では、来客の好みを聞きながら、作家の思いも率直な言葉で伝えていく。

2002年に鎌倉山の自宅の一部から始まったギャラリーは徐々に拡大し、現在、JR鎌倉駅から徒歩圏内に3つのギャラリーを構える。小町通りに面した同店のほか、すぐ隣のビルには企画展の会期中のみオープンする〈うつわ祥見 KAMAKURA〉、駅西口ロータリーから延びる古き良き商店街、御成通りの〈うつわ祥見 onariNEAR〉でも個展を開催する。

神奈川〈うつわ祥見 KAMAKURA concierge〉オーナー・祥見知生
店内には小野象平や尾形アツシ、山田隆太郎といった実力派の作品が並ぶ。

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