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〈Wine Stand Waltz〉大山恭弘の忘れられない味。富山市〈Wine Bar alpes〉で飲む〈ドメーヌ・ラ・ボエム〉のワイン

「人生変わっちゃったかも」。そう思えるほどの食体験を持っている人は羨ましい。その味への再会を思い浮かべながら過ごす日常は、すでに十分幸福なはず。〈Wine Stand Waltz〉店主・大山恭弘さんが旅先で出会った、特別でかけがえのない一皿。その思い出を存分に語ってもらった。

illustration: Hagie K / text&edit: Ichico Enomoto

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居心地のいい空間で、彼にワインを注いでもらいたい

ハギーK イラスト

富山市にある〈Wine Bar alpes(アルプ)〉は、東京にもなかなかないお店。東京の〈uguisu〉と〈organ〉で働いていたザックくん、こと池崎茂樹さんが地元で開いたお店で、〈uguisu〉の紺野真さんの系統を引き継ぎつつよりアップデートされたいいお店になっていると思います。

主にフランスのヴァンナチュールを揃えていて、彼が1年間研修に行っていた〈ドメーヌ・ラ・ボエム〉のワインも置いてあります。ワイン好きにはよく知られたワイナリーで、僕も大好き。オーナーのパトリック・ブージュさんが僕の店に来てくれたときにブラインドで出して喜んでもらったこともあります。

日本ではなかなか手に入らないワインですが、ザックくんにこれを注いでもらうために富山に行く価値があると言い切れます。昼間は奥様がカフェを開いていて、目黒の〈Switch Coffee〉のアルプブレンドが飲めます。アルプでワインを飲んだ翌日、富山のおいしいお寿司をいただいて、アルプでコーヒーを飲んで帰るなんて、すごく理想的な旅じゃないですか。

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