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山本千織が語る〈とんかつ武信〉のヒレかつ膳

あの時食べたこんなとんかつ。料理家・山本千織による味の記憶。

Photo: Kayoko Aoki, Tomo Ishiwatari, Kasane Nogawa, Kunihiro Fukumori, Hiroki Tsuji / Illustration: Naomi Tokuchi / Text: Hikari Torisawa, Yuriko Kobayashi, Koji Okano, Izumi Karashima / Edit: Keiko Kamijo

とんかつ武信(代々木上原)

トンカツ 代々木上原
良質な豚を米油で揚げた、ヒレかつ膳「竹」120g。¥1,728

「おなかが空いてる時に真っ先に食べたいと思うのはカツサンドでおなかがいっぱいでも食べ続けられるのは水餃子」、というのはこの10年くらい変わっていない。今回はカツサンド、ではなくとんかつ。さらに空腹という感じだ。

代々木上原に住んで7年、私のとんかつパーセンテージは8割がた代々木上原駅前商店街の〈武信〉のヒレかつ膳。とにかく軽くそして柔らかい。豚好きの人にはもう少し臭くても、と余計な心配するくらい臭みが無い。

真夏だろうが、水を飲むようにするすると食べれる、二日酔いならぬ、二日カツでも迎えカツがいけるくらいサクッと入ってきちんと美味しい。揚げ油に米油を使っているというので納得。大掃除や詰め込み過ぎの仕事をした時など、スタッフに後ろめたい気持ちがある時に納めるのもここと決めている。