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混ぜておいしい!タブラ奏者・U-zhaanが案内する、南インドの定食「ミールス」4選

カレーやスープ、ヨーグルトを米にかけて、混ぜながら好みの味を作る。一皿で何度でも新しい出会いがある、南インドの定食4皿!

photo: Koh Akazawa / text: Sho Kasahara

ほぼ毎年インドを訪れ、現地の料理に慣れ親しむU-zhaanさん。カンジーラという古典楽器を学ぶために数ヵ月間、チェンナイで過ごしたことがある。そこで出会ったのが、米やカレー、スパイススープであるサンバルなどを一皿に盛り付けた南インドの定食「ミールス」だ。

「タマリンドという酸味のある果物やココナッツを使って軽やかに仕上げる南インド料理は、北インドの濃厚な料理と比べて味も食感もサラッとしたものが多いです。食材は野菜中心ですが、毎日食べても不思議と飽きがこないんですよね」

帰国後には、当時の食体験を求めてインド料理店を食べ歩いた。米が有名なタンジャーヴール地方の〈タンジャイミールス〉や、海沿いのマンガロールならではの魚料理が味わえる〈バンゲラズキッチン〉など、現地出身のシェフが忠実に再現する店も。タミルナードゥ州の味に魅せられた日本人が手がける〈なんどり〉も現地に引けを取らない。

「〈スリマンガラムA/C〉はチェンナイで食べた味に特に近くて、インドへワープしたような気分になります。東京には南インドの“リアル”を楽しめる店が点在しているので、好きな地方の料理を見つけて通ってほしいですね」

バンゲラズキッチン(有楽町)

有楽町〈バンゲラズキッチン〉マンガロール

美食の町として有名なマンガロールの味を楽しめる一軒。魚介の旨味を引き立てるスパイス使いが特徴で、酒のアテになるアラカルトからフルコースまで隙のないラインナップ。普段使いにも、宴席にもぴったり。マサラドーサターリ1,500円。

なんどり(荒川遊園地前)

東京〈なんどり〉ランチミールス

店名は、タミル語で「ありがとう」を意味する「nandri」に由来。野菜中心のメニューが多く、グルテンフリーで胃にも優しい。気取らず楽しめる、家庭料理のような味わい。ランチミールス1,300円(土曜・祝日は1,500円)。

スリマンガラムA/C(祖師ヶ谷大蔵)

祖師ヶ谷大蔵〈スリマンガラムA:C〉ミールス

インドでも独自の食文化を誇る、チェティナード料理店。バナナの葉に盛り付けたミールスは、お代わり自由の大盤振る舞い。2025年3月には店内をリニューアルし、30席から60席にパワーアップ。ノンベジミールス2,000円。

タンジャイミールス(幡ヶ谷)

幡ヶ谷〈タンジャイミールス〉ミールス

シェフの故郷、タンジャーヴール地方の味をそのまま再現したような素朴な味わいのミールス。ライスだけでなくサンバル、ラッサムのお代わりが1回まで無料。「ティファン」と呼ばれる軽食も充実。ベジミールス1,450円。

〈タンジャイミールス〉の料理長(左)と。