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「東京駅弁の正解」鉄道写真家・櫻井寛

偏愛的東京飯の正解。味、雰囲気、値段だけで語ることのできない楽しみ方が東京の店にはあります。おいしいを知り尽くす本物の食いしん坊の食癖物語。うまいもんとの新しい出会いが、ここにはある。

Illustration: Kazutaka Tsugaoka / Text: Kei Sasaki, Keiko Kamijo, Chisa Nishinoiri, Ai Sakamoto, Hikari Torisawa, Haruka Koishikawa, Asuka Ochi, Hitoshi Matsuo, Keiichiro Miyata, Itsuko Hirai

僕にとって駅弁は旅の道中、目的地への思いを馳せながら食べるもの。だから、旅に出られず欲求不満がたまると、東京駅まで昼夜2食分の駅弁を買いに行く。

東京ならではの駅弁といえば、やはり東京駅限定販売の東京弁当でしょうね。
¥1,850とお高めですが、〈魚久〉のキングサーモン京粕漬けなど老舗8店の味を一度に味わえる“ごちそう”。
トマト風味ライス&唐揚げという鉄板の組み合わせで、1964年以来続く人気のチキン弁当もオススメです。

残る1つは、江戸前を代表する深川めしを挙げたいのですが、ここで一つ問題が……

もともと、東京駅の深川めしは日本食堂が最初なのですが、今ではJR東日本フーズとジェイアール東海パッセンジャーズが販売する2種類があるんです。
それぞれファンも多い商品なので、どちらを選ぶかは難しい。食べ比べてみるのが得策かもしれません。

東京駅弁『深川めし』イラスト