【今日のギフト】焼酎の牽引者が創る“大地の香水”。〈尾鈴山蒸留所〉のOSUZU GIN

あの人の笑顔が見たい。お世話になっている友達や家族、恋人に贈りたい、ちょっと楽しいプレゼントを毎日紹介。

photo: Shu Yamamoto / text & edit: Yoko Fujimori

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蒸留酒を愛するあの人へ
宮崎の地元素材と名水から生まれる清らかなジン

〈尾鈴山蒸留所〉のOSUZU GIN

創業明治18(1885)年、宮崎県高鍋町で焼酎一筋に歴史を刻む〈黒木本店〉。「百年の孤独」「中々(なかなか)」などの銘柄で知られる銘醸蔵だそして1998年、豊かな森と水の地・尾鈴山に〈黒木本店〉の別蔵として開設されたのが「尾鈴山蒸留所」。5代目当主を務める黒木信作さんは、焼酎をはじめ蒸留酒の未来を担うキーパーソンだ。

麦や芋といった原料から自家農園で有機栽培し、尾鈴山の上流から引いた柔らかな軟水とともに仕込む。甑(こしき)や麹室(こうじむろ)まで天然木材を導入し、中でも醪(もろみ)の仕込み桶は宮崎県産飫肥杉(おびすぎ)製だ。

こうした環境で育まれる芋焼酎「山ねこ」は、甘藷由来のフルーティーさに米麹の香ばしさが広がる代表銘柄として高い人気を誇る。そして、この「山ねこ」をベーススピリッツに宮崎県産のボタニカルをふんだんに使って造られたのが「OSUZU GIN」。

自社農園で栽培した甘藷を手造りの麹で発酵させ、代表的フレーバーの「オリジナル」なら、ボタニカルにジュニパーベリーや山椒、日向夏、ゆず、生姜、さらにユニークなものでは榊(さかき)や椎茸などを使い、それぞれを個別で蒸留してブレンド。神事で使われる榊は爽やかなグリーンノートをもたらし、尾鈴山でも豊富に栽培される椎茸は旨みの香りを加え、より食事との親和性を深めている。

もともと香りの良さで知られる焼酎「山ねこ」に宮崎の素材のエネルギーを重ねた一滴からは、芳醇かつ澄んだ香りが溢れ、まさに“大地の香水”!

もう一つの「金柑」は、「オリジナル」と同様に「山ねこ」スピリッツをベースに、主役を引き立てるようシンプルにジュニバーベリーや山椒、生姜をプラス。ガラス栓を開けると、陽光をたっぷりと浴びた金柑の瑞々しい香りが溢れ出る。

飲み方は自在。ロックや水割りはもちろん、ソーダ割りは香りが華やかに立って食中酒に最高。王道のカクテル、マティーニやネグローニのベースに使えば、香りのよいエレガントな一杯に仕上がるはず。

食と酒を愛する友に贈りたい、森の景色が浮かぶクラフトジンだ。

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