Love

小さな世界にデザインが凝縮!可愛く美しいフルーツシールの魅力をコレクターに聞く

人はなぜ必要以上に集めるのか?人はなぜ役に立たない物も所有するのか?それは、無駄を集めると日常が少し楽しくなるから。物の数を誇る「日本一のコレクター」であることよりも、何をどう集めるかの視点こそが大切。ちょっと羨ましくなるような、現代のコレクターを紹介。

text: Chisa Nishinoiri

フルーツシールの魅力

BRUTUS

フルーツシールを集めるようになったきっかけは?

吉本宏

高校時代、バナナに貼られていたシールにたまたま目が留まり、「こんなに小さな世界にもちゃんとデザインがされているのか!」と感心。

BRUTUS

最初はなんとなく?

吉本宏

集めるつもりはなく、「なんか可愛い」からと初期の頃は無造作に手帳に貼っていた。スクラップブックに整理するようになったのは1993年以降。

BRUTUS

コレクター仲間は?

吉本宏

その年にアートディレクターの相馬章宏さんと出会い蒐集熱が一気に加速。フルーツシールの話で盛り上がり、2人でヨーロッパ旅行をしたことも。「コレクター仲間は大事!」。

BRUTUS

蒐集地は?

吉本宏

フランスやイタリアなど海外のマルシェは宝庫。アジアは果実は豊富だけど意外とシールが貼られていない。最近のヒットはブラジル。スタイリッシュなイラスト系が多い。

BRUTUS

シールデザインの魅力は?

吉本宏

小さなシールの中に、カタチ、色合い、配色、レイアウトと、ある種統一されたデザインが面白い。「版ズレも魅力!」。

BRUTUS

蒐集のルールは?

吉本宏

フルーツシールは、「出会うべくして出会うもの」。蒐集のためにオークションでは買わない。

BRUTUS

コレクションの整理方法は?

吉本宏

ときめくシールに出会ったら、剥がしやすいところにとりあえず貼り、帰ってからブックに整理。革の財布が意外と剥がしやすくて重宝するとか。

BRUTUS

これからの展望は?

吉本宏

最近は集めたフルーツシールを使って、友人とジューシーなカレンダーを作るなど、シールから広がるその先の世界にご執心。