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根本宗子のあまい東京記:表参道の一角で、本物の紅茶味と出会う

根本宗子が思い出のスイーツを綴る連載。前回の「新宿で、可愛いこぐまと甘い再会」を読む。

illustration: Michiko Furutani / edit: Emi Fukushima

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〈BPC donuts〉の「紅茶」

〈BPC donuts〉の「紅茶」のイラスト

熟成発酵ドーナツ専門店の紅茶味のドーナツ。元は大阪・南船場の〈B portland coffee roastery〉の大人気商品。ぎっしり詰まったクリームが特徴。1個430円(表参道店 TEL:03-3403-0660)

表参道の一角で、本物の紅茶味と出会う

作品の衣装や小道具探しで表参道や原宿エリアの裏通りを一人で散歩することがある。久々に映像作品の監督を自分でやることになり、映像での自分の名刺のような作品にしたいと思い、衣装や小道具も自分で店舗に見に行った。あのあたりのメインストリートは夜でも全然人がいて賑やかな場所なので元からなるべく裏を歩くようにしていることもあり、行きつけの飲食店が何軒かあるのでどこかで甘いものでも食べようと思って歩き進んでいたら、見たことのないお店に遭遇した。

ドーナツ屋さんだ。大好き!やった!と思ってメニューを見たらとんでもない種類!楽しい!私は紅茶味の洋菓子が大好きなので、「紅茶」の文字を見たら必ずそれを頼むことにしている。ハワイにいるような感覚になれるふかふかのドーナツは手に持った瞬間からおいしいことが確定している重みだった。

一口かじったら思っていた30倍くらい紅茶がガッツリ口の中に広がりこれまた最高!なかなか紅茶味ってうたわれていても嘘のこともあるので、久々に本物の紅茶味に出会い、テンション爆上がりでした。隣にいたピスタチオ味好きのアシスタントは、同じ理由でピスタチオ味を絶賛でした。

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