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〈JUHA COFFEE〉店主に聞く、店の個性際立つ夏のレコード5枚とその理由。

一面のレコード棚から次にかける一枚を嗅ぎ分けて選び出す。その選曲からは店の哲学や店主の人生までもが浮かび上がってくる。〈JUHA COFFEE〉店主・大場俊輔さんが選ぶブルータスのための夏のプレイリスト。

text: Kanta Hisajima

JUHA COFFEE(東京/西荻窪)

店主:大場俊輔

Q1

2021年7月1日最初にかけたい一枚は?

A1

『The Art Of Arturo Benedetti Michelangeli』Arturo Benedetti Michelangeli

モーニングにぴったりなソロピアノのクラシック。鍵盤を最後まで押し切らない、優しいタッチで紡がれる美しいメロディは、朝のコーヒーをさらにおいしくします。

『The Art Of Arturo Benedetti Michelangeli』Arturo Bened etti Michelangeli
『The Art Of Arturo Benedetti Michelangeli』Arturo Benedetti Michelangeli

Q2

店に絶対になければならないお店を象徴する一枚は?

A2

『Female Country Blues Vol.1:The Twenties (1924-1928)』V.A.

ジャンルの壁を越えた女性ボーカルの優しいブルース集。その中でもLulu Jacksonの慈愛溢れるブルースには癒やされっぱなしです。JUHAの空気感の土台になる傑作アルバムです。

『Female Country Blues Vol. 1: The Twenties( 1924-1928)』V.A.
Female Country Blues Vol.1:The Twenties (1924-1928)』V.A.

Q3

音楽に夢中になるきっかけとなった一枚は?

A3

『Indestructible』Art Blakey & The Jazz Messengers

ガレージパンクやモッズばかり聴いていた私がジャズに夢中になったのは、このアルバムのおかげ。ホーン隊のソロパートから、ブレイキーのドラムが合わさっていく瞬間は鳥肌が立つほど。

『Indestructible』Art Blakey & The Jazz Messengers
『Indestructible』Art Blakey & The Jazz Messengers

Q4

最近手に入れた一枚は?

A4

『The Jazz Makers』Eddie Lang And Lonnie Johnson

モダンジャズを一通り聴き尽くして辿り着いたのが、戦前のジャズ、ブルースの名手たちによるセッション盤。曲、音、雰囲気のどれもが小粋で、後のジプシー・スウィングにも通じている。

『The Jazz Makers』Eddie Lang And Lonnie Johnson
『The Jazz Makers』Eddie Lang And Lonnie Johnson

Q5

夏に飲みたいドリンクと一緒に聴きたい一枚は?

A5

『False True Lovers』Shirley Collins

アメリカ民謡などに用いられるバンジョーのリズムに、コリンズの歌声を乗せたアシッドフォークの名盤。牧歌的なメロディの中に漂う哀愁を、じっくり味わうためには、濃いめに落としたホットコーヒーを。

『False True Lovers』Shirley Collins
『False True Lovers』Shirley Collins