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蒸留家・瀬木 暁 from BHIVE

ブルータスが、クリエイターとファンとの距離感をもっと近づける次世代のコミュニティ〈BRUTUS CREATORS HIVE〉をはじめる。この新たな取り組みについて、そして参加クリエイターの1人である、蒸留家の瀬木 暁を紹介する。

photo: Haruna Uchiyama / text&edit: Taichi Abe

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BRUTUS CREATORS HIVEとは?

時代を作り出すクリエイターを、より近くで応援するプロジェクト

グラフィックデザイナー、イラストレーター、ミュージシャンから、料理人、ダンサー、標本作家といった肩書の人々まで。まるでブルータスの特集ラインナップのような、“クリエイター”の幅をより広く捉えたコミュニティ〈BRUTUS CREATORS HIVE(以下BHIVE)〉をスタートさせた。

その仕組みを一言で説明すると、クリエイターとより深く交流するためのサブスクリプションスタイルのプロジェクト。BHIVEに集合した各クリエイターの中から気になるアカウントをフォローすると、彼ら彼女らによるBHIVE限定のコンテンツが楽しめる。普段は見せない創作の裏側を動画や文章で切り取って伝えたり、クローズドなイベントを開催したり、限定作品を販売したり。

参加クリエイターそれぞれのスペシャルな発信がBHIVE上で行われていく。不特定多数を相手にしたSNS上での発信とは異なり、サポートしてくれるファンへコンテンツを届けることで対価を受け取る、という創作活動が可能になるのだ。ブルータスはクリエイターを継続的にサポートしてきたメディアとしてこの場を創出し、クリエイターが生み出す世界とコンテンツがファンにより良い形で届くよう、新たな関係性が生まれる場をエディットする。

参加するファンだけが特別なコンテンツを享受

ファンは各クリエイターが個々に設定した金額でアカウントを購読。クリエイターのページに行くとオリジナルなコンテンツに加え、例えばYouTubeやSpotify、OpenSeaなどと連携した色々なコンテンツを楽しめる。例えば半年後にできる“作品”の制作過程を共有しながら、最後はそれを手に入れる、なんて楽しみも。

次世代のコミュニティ、BRUTUS CREATORS HIVEはじめます

蒸留家・瀬木 暁について

「できることはすべて自分で」。大いなる挑戦が新しい味を生む

長野県は野尻湖のほとりに、きれいにリノベーションされた築145年の古民家がある。屋内には新しい木材で“箱”が組まれ、その中にはピカピカに輝く蒸留機などが並ぶ。絶景が望めるこの場所で活動を開始したのは、蒸留家の瀬木暁さんだ。

鎌倉で人気のお惣菜屋さん〈オイチイチ〉で夜の部を担当していたが、コロナ禍で店を思うように営業できなくなった。その時に興味を持ったのが酒造り。思い立ったらすぐ行動。友人でもある「ヨロッコビール」の吉瀬明生さんなどにも話を聞きながら独学で蒸留について知識を積み重ね、スピリッツを造ることを決意。

「その時々に採れたハーブ次第で味わいが変わる、僕らしいお酒ができればと思っています」と柔らかく笑う彼の前には、野尻湖の美しい風景と自身が開墾したハーブ園が広がる。DIY精神たっぷりの彼が最高の環境に身を置きながら創り出すスピリッツのファーストバッチが出来上がるのも、もうすぐだ。

蒸留機を覗き込む瀬木さん
蒸留機を覗き込む瀬木さん。古民家のままでは保健所の営業許可が下りないので、室内に“箱”を造った。ミラーボールも配置。

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