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『サ道』原作者・タナカカツキが総合プロデュース。〈渋谷サウナス〉を徹底レポート!

サウナーのバイブルである『サ道』原作者であり、日本で唯一のサウナ大使でもあるタナカカツキさんが総合プロデュース。8種類、9つのサウナ室と2種類4つの水風呂からなる〈渋谷サウナス〉の全貌をレポート。

photo: Yuya Wada / text: Towel Kanai

サウナ大使が全面的にプロデュース!

近年、日本全国に様々なサウナ施設が誕生していくなかで、渋谷駅付近はサウナのエアポケットだった。そこに、あらたなサウナができた。それも、タナカカツキさん完全プロデュースとなれば、いやが応でも期待は高まってしまう。

その名の通り、春になれば桜並木に変わるさくら坂を上った先に〈渋谷サウナス〉はある。まず目に飛び込んでくるのは、お馴染みの「サ」マーク。

渋谷SAUNAS外観
タナカカツキさんデザインのサインが目印。

建物は、地上3階建て。2階にサウナと寝転べる設計の水風呂、3階にもサウナと水深のある水風呂、外気浴スペースが設けられている。

渋谷SAUNAS入り口
坂道から路地に入った先に入り口がある。

受付のある1階から中2階にかけてのラウンジでは、食事を楽しめるほか、電源・Wi-Fi完備で仕事も行える。

サウナ室は9つ。水風呂は2種類

デジタルサイネージ
1階の受付を入った壁に設置されたデジタルサイネージ。各階の施設案内が順に表示される。

〈渋谷サウナス〉は、東側がフィンランド語で「池」を意味する〈LAMPI(ランピ)〉。西側が「森」を意味する〈WOODS〉というふたつのエリアに分かれている。男女の浴室は日替わり制なので、どちらのエリアにあるサウナも楽しむことができる。

エリア名だけでなく8種類、9つのサウナ室にもそれぞれフィンランド語の名前が付けられている。まずは〈LAMPI(ランピ)〉の2階から3階へ。ついで〈WOODS〉の2階から3階へと、順次紹介していこう。

LAMPI(東側2階)

〈LAMPI〉の2階部分には脱衣場、洗い場、2つのサウナと1つの水風呂、休憩スペースがある。

LAMPI(東側3階)

フィンランドの森を意識した植栽
フィンランドの森を意識した植栽。思っているよりも渋谷の喧騒が届かず、静かな空間だった。

お次は、階段を上がった3階部分。外気浴スペースを取り囲むように、ここには2つのサウナ室と水風呂が設置されている。

WOODS(西側2階)

〈WOODS〉の2階部分も〈LAMPI〉と同様に、脱衣場と洗い場、寝転べる水風呂、休憩スペースがある。異なるのはサウナの種類。こちらは、灰色を意味する「HARMAA(ハルマー)」と「VIHTA(ヴィヒタ)」の2種類。では、写真をどうぞ。

WOODS(西側3階)

外気浴スペース
WOODSの外気浴スペース。植栽も和を基調としており、LAMPIとは異なる空間を演出している。

WOODSエリアも、階段を上がった3階部分に外気浴スペースと水風呂がある。LAMPIと同じ「KELO(ケロ)」に加えて、さらに2種類のサウナ室が設けられている。

〈渋谷サウナス〉は、サウナだけじゃない

“サウナ→水風呂→外気浴”は、今や多くのサウナーにとって常識となりつつある。さらにサウナを楽しむために重要なのが「サ飯」と呼ばれる入浴後の食事。〈渋谷サウナス〉の運営会社である株式会社TOYOKE(トヨーク)は、ヴィーガンフードの企画・開発を行うウェルネスカンパニーでもある。そのため、サ飯にもこだわりをみせている。

館内には、ミシュラン2つ星の〈精進料理 醍醐〉四代目 野村祐介氏監修による新業態のヴィーガンレストランを併設。

提供されるのはすべてヴィーガン対応のメニューで、「サウナでととのった後でも体の健やかさを妨げないカジュアルフード」をコンセプトに、カレー、 ラーメン、ドーナツ、クラフトオロポなどを取り揃える。こちらは、テイクアウトでも楽しめる。

1階から中2階にかけてのオープンエリアは、ワークスペースとして館内着のまま利用可能。テーブルとカウンター合わせて45席を有しており、電源・Wi-Fiも完備。予約制の会議室も2部屋(6人/8人収容)用意されている。渋谷駅からも徒歩圏内なので、仕事の合間にも訪れやすい。

館内着
ストレッチ性はありつつも締め付けの少ない素材やデザインで、サウナ後も心地よく過ごせる。館内着のまま仕事をする際もストレスにならない機能性をもたせている。

館内着を〈DIGAWEL〉が監修していたり、アメニティは〈OSAJI〉だったりと、掘れば掘るほどこだわり満載のサウナ施設。気になった方は今すぐチェックしてみることをオススメする。