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サウナのあとはやっぱりサ飯!アジアからご当地料理まで、至高の海外サ飯〜前編〜

至高のサ飯(サウナ飯)とは何か?海外サウナを飛び回り、記憶に残った料理の数々を思い返してみる。

photo: Kenichi Murase, Yohei Kusanagi / text: Yohei Kusanagi

世界5カ国サ飯巡り

サウナでたっぷり汗を流したら、次はやっぱりサウナ飯(サ飯)。体内からミネラルが流出したからこそ、お腹も空くし、塩気の効いた料理が食べたくなるもの。

オランダ、ドイツ、ノルウェー、フィンランド、エストニアと巡ってきた海外サウナ旅。その中でもサウナ後に訪れた思い出深いサ飯体験をベスト6形式で振り返える。

まず(前編)は第6位から第4位までを公開!

第6位:〈サウナキュラ〉で食べた「パンケーキ」と「マッカラ」

パンケーキを焼く様子
パンケーキを焼く人の背中にはスモークサウナの炭「天使の羽」がついている。

フィンランドの「サウナ村」こと〈サウナキュラ〉は、歴史的なスモークサウナを一堂に集めた、サウナに入れる野外博物館。外気はフィンランドらしく、なかかなかの寒さ。そのため採暖できるように焚き火をしている。

ヤムサ市郊外にある〈サウナキュラ〉
タンペレとユヴァスキュラの中間に位置する、ヤムサ市郊外にある〈サウナキュラ〉。

そこで人々が長い柄のついたフライパンを持ち、火でなにかを炙っている。これがパンケーキだった。焼き上げた後、いちごのジャムを塗って食べるのだが、このパンケーキはなんと無料!!「どうぞ、自由に食べてね」と来場者にサービスされていた。

そしてその隣では大きなマッカラ(フィンランドではソーセージのことをマッカラと呼ぶ)も焼いているではないか!?マッカラはフィンランド人の大好物のひとつ。そしてフィンランドのサ飯の代表格だ。屋外サウナの後は、ソーセージを枝に刺し、焚き火で炙って食べるのが習慣だ。

マッカラ
焚き火で炙るマッカラは格別。フィンランドマスタードをかけて食べる。

何回もスモークサウナに入った後に、熱々のマッカラを頬張った瞬間に気絶しそうになった。人生で一番うまいソーセージ体験!ほとばしる肉汁に、フィンランドマスタードの甘みと塩気が絡まり最高にマッチ。もう一本食べたいと売店に飛んでいったが売り切れだった。次は早めに確保しておきたい。

第5位:ムンクも通ったノルウェー高級料理店の
伝統料理「フィッシュケーキ」

〈ホテル・コンチネンタル〉のシアターカフェ「テアーテルカフェエーン」
1900年にオープンした〈ホテル・コンチネンタル〉のシアターカフェ「テアーテルカフェエーン」。

ノルウェーは「北欧のアラブ」とも呼ばれるくらい物価の高い国。どのくらいの物価のイメージかというと、普通の店でハンバーガーとビール1本を店で頼むと5,000円を軽く超える感じ(鬼高い)。あまりにも高すぎて、ついつい外食するのをやめてしまおうかと思うくらい、ありとあらゆるものが高い。

それならば、あえてそもそも価格の高い名店に行ってみようと向かったのが、オスロの最高級レストラン「テアーテルカフェエーン」。ここはノルウェーを代表する画家エドヴァルド・ムンクも常連客だったお店。ニューヨークタイムズ紙の10大ベストレストランにも数えられるほど絶賛されている店だ。

〈ホテル・コンチネンタル〉のエントランス
シックなエントランスには今まで訪れた大勢の有名人の写真が飾られていた。

中に入ると、お店はノルウェーの歴史を感じさせるクラシカルな雰囲気。昼時とはいえ大勢の人で賑わっていた。格調高いので思わず入店する際にひるんでしまうが、昼はランチメニューがあり、リーズナブルな値段で楽しむことができる。

サンドイッチを噛み締める同行者の84ken
予想外においしかったサンドイッチを噛み締める同行者の84ken。

店員さんが「ノルウェーの伝統料理なのよ」と教えてくれた「フィッシュケーキ」をオーダー。食べてびっくり、これは日本の白身魚の練り物に近い!? かまぼこ、さつま揚げやはんぺんに近い味わいで、日本人好み。そしてパンに思った以上にマッチする大発見だ。

料理のランチメニュー
料理のランチメニュー。ベジタリアンメニューも完備。

「フィッシュケーキ」が一番安く、お財布にも優しいと喜んでいたら、オリティーが一番高い牛肉のカルパッチョを頼んだ上に一口も寄越さず、さらりと割り勘になったので、人間関係の後味が悪く残ったのだった。

フィッシュケーキ
「フィッシュケーキ」は190ノルウェークローネ(約2,640円/2022年11月現在)。

第4位:エストニアのクラフトビール工場で
サウナと「ダイレクト・ジャンク・サ飯」

〈Põhjala Brewery〉のクラフトビール
エストニアが誇る〈Põhjala Brewery〉のクラフトビール。24種類もある。

エストニアの首都タリン市に到着して一目散に向かったのがエストニアのオシャレなビール工場〈Põhjala Brewery〉。2011年末にエストニアの4 人のビール愛好家と自家醸造家によって生まれた〈Põhjala Brewery〉は急成長。今では世界中で愛され、評価の高いクラフトビールだ。2018年に北タリンの倉庫をリノベーションして生まれた工場にはレストランも併設されており、多くの人がランチに、飲みに訪れる。なぜ我々が来たのかというと、もちろん貸切サウナが併設されているからだ。

工場の外観
工場の外観。ビールとグッズのショップもあり、醸造所ツアーも行っている(予約制)。

2階にあがってレストランのトイレの側に「SAUN」と表記がある。「SAUN」とはエストニアで「SAUNA」のこと。こちらの貸切サウナはタップルームの営業時間内であればレンタル可能で、サイトから要予約。広々と快適な空間だ。

なんと、この貸切サウナ室から料理やビールをオーダーすることができる。ビールに合うテキサスBBQが主体と聞いていたが、訪問した日がたまたま日曜日だったことから日曜日限定メニューに。

まずハニーバニラバターとメープルシロップで食べる「フライドチキン&ワッフル」。とんでもないハイカロリー料理だが、ペロリと食べられるからヤバい。

フライドチキン&ワッフル
「フライドチキン&ワッフル」。12ユーロ。

「スモークミートハッシュ」は卵2個、フライドポテト、タマネギ、ピーマン、スモークブリスケット、プルドポークの料理。特製ソースが6種類も用意されており、自分好みで味付けもできる。

スモークミートハッシュ
「スモークミートハッシュ」。12ユーロ。

「ランボープラッター」は卵2個、フライドポテト、トースト、プージャラベーコン、ソーセージパテ、ブリスケットのみじん切り、プルドポーク、トマトのグリルの料理。こちらもビールのためにあるかのような料理。メニューは全体的にビールと相性の良い、テキサスBBQが主体となっている。

ランボープラッター
「ランボープラッター」。14ユーロ。

気づけばお腹いっぱいで、サウナよりもサ飯を食べている時間が長かった気もする。大勢でワイワイ楽しみながらエストニアで遊ぶには最適だろう。オススメである。