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近所の名店は私鉄4路線沿いで見つかる。「沿線飲み」のススメ

若者で連日賑わう三軒茶屋(東急田園都市線)には、チーズに覆われたつくねや半熟卵をのせたポテサラがSNSに頻出する〈酒羅場〉が。昔懐かしい趣とイマドキ感が交差する下北沢(小田急小田原線)の〈食と酒 之ノ日〉、住宅街・仙川(京王線)には店主とお客がゆるやかにつながる〈居酒屋ネマル〉と、街の個性にリンクする酒場探しの旅に出かけてみよう。

Photo: Jun Hasegawa, Yoichiro Kikuchi / Text: Keiko Kodera

私鉄の名店早見表

東急田園都市線

焼鳥やおや(池尻大橋)、酒羅場(三軒茶屋)

小田急小田原線

katoku(豪徳寺)、もつやき 優貴(経堂)

京王線

しゃけスタンド(代田橋)、食と酒 之ノ日 -konohi-(下北沢)、居酒屋ネマル(仙川)、天天厨房(千歳烏山)

東急東横線

Bar Portillo DE SAL Y AMOR(中目黒)、大衆酒場 レインカラー(学芸大学)、farm studio #203(学芸大学)

酒羅場(三軒茶屋)

串物も王道メニューも個性的にアレンジ。

焼き鳥推しの酒場も多い三軒茶屋で、ひねりを利かせた串物と一品料理で注目を集めるニューカマー。メニューに書かれた料理名はシンプルでも、運ばれてきた瞬間にいい意味でイメージを裏切る傑作揃い。

鰻と三つ葉の出汁巻き卵¥649も辛金魚¥363もべっぴん!

鰻と三つ葉の出汁巻き卵
鰻と三つ葉の出汁巻き卵 × 辛金魚

食と酒 之ノ日 -konohi-(下北沢)

こなれ感は界隈随一、下北酒場の一番星。

下北沢の路地裏にできた真新しい建物の一角に2020年5月にオープン。界隈の酒好きが通う〈にしんば〉で17年働いた店主が作る酒肴は、一手間かけた美味が目白押し。

丸1日昆布で締めたスズキの押し寿司¥935と辛口の鳳凰美田¥1,089でゆるやかに夜が更ける。

昆布で締めたスズキの押し寿司
スズキの押し寿司 × 鳳凰美田

居酒屋ネマル(仙川)

ラフな空気感の人情酒場にローカルが集結。

岩手県出身の店主が開いた酒場は、料理の盛りも日本酒の価格設定も真心の塊。飾らず、気取らぬ接客も心地よく、開店から閉店までいる地元っ子も多数。鮮魚の仕入れにも定評がある。

溶岩で焼く赤ナスのステーキ¥858と宮泉¥539の組み合わせをぜひ!

溶岩で焼く赤ナスのステーキ
赤ナスのステーキ × 宮泉