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歌人・岡本真帆に聞く「全国、何度でも行きたい酒場」

突然ですが、あなたの大好きなローカル酒場を教えてください!酒と食、そして酒場という場を愛する歌人の岡本真帆さんに熱烈アンケートを敢行。必ずまた訪れたい、東京以外の町で出会ったメモリアルな店と味を教えてもらいました。

illustration: Hitoshi Kuroki / text: Kohei Hara

高知〈安兵衛〉

高知ではビールと“屋台餃子”で締めるのが定番。ここは駐車場に屋台を出す珍しいお店で、人気のひろめ市場からも近い場所にあります。小ぶりな餃子はきつね色にこんがりと焼き上がり、中にはニンニクの効いたたっぷりの餡が。いくらでも食べられそうな味です。

四万十〈いなか〉

四万十で40年以上愛される居酒屋。清水サバの刺し身、ぶしゅかんという柑橘を使った「ぶちゅハイ」など、地元の名物がほとんど揃います。特にウツボのタタキが肉厚で旨味たっぷり。カツオのタタキもお店ごとに個性が出るので、ぜひ食べ比べてみてほしいです。

四万十〈ちか〉

扇形のカウンターがあり、2階の吹き抜けから下を覗くと厨房の風景が見える。まるで劇場のような内観です。おすすめしたいのはビリカツオ(水揚げ後3時間ほどの新鮮なカツオ)。タタキももちろんおいしいけど、モチッとした食感で脂がのった刺し身は絶品!

黒木仁史 イラスト
〈ちか〉のビリカツオと清水サバ。ビリカツオが供される時期は4月〜12月。ニンニク醤油につける。