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映画批評家・三浦哲哉に聞く「全国、何度でも行きたい酒場」

突然ですが、あなたの大好きなローカル酒場を教えてください!酒と食、そして酒場という場を愛する映画批評家の三浦哲哉さんに熱烈アンケートを敢行。必ずまた訪れたい、東京以外の町で出会ったメモリアルな店と味を教えてもらいました。

illustration: Hitoshi Kuroki / text: Kohei Hara

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鎌倉〈祖餐(そさん)〉

ソムリエの石井英史さんがセレクトするナチュラルワインと、パートナーの美穂さんが作る発酵食品をうまく使った料理が相性抜群。さらに、「秋鹿」や「竹鶴」などの力強い日本酒を約70℃の高温につけた熱燗があって、これが異次元の味わいなんです。

郡山〈河童〉

地元の名士が通いつめる老舗。私も郡山で友人と一緒の時には必ず連れていきます。メインメニューの串焼きの中でも特に豚レバーが絶品。軽く炙(あぶ)った表面はカリッとして、中身は弾力があり、ニンニク醤油ベースのたれが円(まろ)やかに包む。これと瓶ビールで開幕です。

大磯〈CANCAN(カンカン)〉

海の近くで、リーズナブルに、地魚とナチュラルワインをいただける。他にあまり類を見ない、理想的なワインスタンド。自然な造りの滋味深いワインの風味が、相模湾の旬な魚を優しく引き立てる。ふらっと一人で入りやすい雰囲気で、穴場の名店です。

黒木仁史 イラスト
〈CANCAN〉のサバのマリネ。ソムリエの五十嵐和弘氏が選ぶナチュラルワインとともに。

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