山口繭子の自分史上最多ごはん
勧めたいけど教えたくない佳店の暫定“最多ごはん”の一杯
出会ったのは、実は最近。昨年夏にこのお店がご近所にあると知って駆けつけて以来、月2回×8ヵ月間食べています。この調子で行くと、1年後には“最多ごはん”入り確実。というのも、食を生業(なりわい)としていると同じお店に何度も行くのが難しいのです。年に2度も行ければ気分は常連さん。毎日が浮気、日常が不倫なのです。
そんな中、〈うどん佐糖〉には半年強で16回!これはもう“結婚(胃袋とうどんの)”にほかなりません。華やかさや無駄がなく、なんなら地味。しかし、飽きのこない深さがあり“食べるお風呂”と表したい安心感に浸れます。