秀島康右さんの自分史上最多ごはん
町中華の風情にして薬膳料理を提供し続ける、世界遺産級の存在
若い頃は毎週どころか、週に何回も行っていたことも。よそで早い時間から飲んだあとにタクシーで乗りつけてフルコースとか、しょっちゅうでした。夜のコースは独特で、ストップをかけるまで料理が出続けるんですが「医食同源」を謳う店主・石橋幸さんの料理はいくら食べてもお腹が減る(笑)。
どの皿も見た目は強そうですが、余計な味つけ皆無で素材の味がガツンと脳にきつつ、不思議と胸焼けしない。締めは常に。クロレラ麺のツルッとした喉越しと具材が絡み合い、口の中でものすごい味が広がる。石橋さんの余韻を味わう一皿です。