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やっぱりロイホ好き!50年以上にわたり愛され続けてきた〈ロイヤルホスト〉の歩み

ファミレスの先駆者として、50年以上にわたり人々から愛され続けてきた〈ロイヤルホスト〉。戦後の外食産業をリードしたその歩みや、人気メニューの秘密、近年実現した意外なコラボを紹介する。

photo: Shu Yamamoto / text: Asuka Ochi, Koji Okano

洋食をもっと身近なものへ。創業エピソードを知る

〈ロイヤルホスト〉の原点は、1953年創業の福岡〈ロイヤル中洲本店(現・レストラン花の木)〉で、マリリン・モンローが訪れ、オニオングラタンスープに舌鼓を打ったとの逸話が残る。著名人や財界人で賑わうこのフランス料理店のオーナー・江頭匡一さんの人生を変えたのが、「一度でいいから〈ロイヤル〉に行きたい」という靴磨きの女性の言葉。「一般の人でも気軽に入れるレストランを作る」と心に決め、その思いは71年のロイヤルホスト創業に結実する。

創業時から守り続ける洋食の味

ロングセラーを誇る、この3品。中でもオニオングラタンスープは、セントラルキッチンでコンソメから仕込むなど、モンローが絶賛した〈ロイヤル中洲本店〉の味を今も守り続けている。近年は小皿で提供されるビーフシチューも、牛肉を一晩煮込んだ後、手切りしてソースと合わせるなど手間ひまを惜しまない。70年代の黎明期からメニューブックに載るコスモドリアは、現在もエビ、チキン、栗入りで、人気の一皿だ。

藤井隆さんも、ロイホ好き

ロイヤルホストの大ファンを公言する有名人は多い。その一人がタレントの藤井隆さん。2022年9月発売のアルバム『Music Restaurant Royal Host』では、念願のコラボを実現、初回限定盤の歌詞カードは、メニューブックをモチーフにデザインした。また全国のロイヤルホストで開催したリリースイベントやライブには、応募者が殺到。ステージには実際の店員さんも登場するなど演出に“ロイホ愛”あふれる工夫が凝らされた。

資料提供:ロイヤルホールディングス

「洋食」を日本中に広めた立役者。ファミレス社会学