信者ビジネス×純愛を描く、衝撃の漫画が実写ドラマ化。主人公が抱える「孤独」を原 菜乃華が語る

意志強ナツ子による漫画『るなしい』の、実写ドラマがスタートした。主人公のるなを演じた原菜乃華さんは役柄と自身が「重なる部分がある」と語る。そんな彼女が抱く孤独とは。

photo: Masanori Kaneshita / styling: Arisa Yamada / hair & make: Asako Baba / text: BRUTUS

自分の中の黒歴史を、強烈なキャラクターへと投影する

“火神の子”ゆえ恋愛を禁じられている女子高生・郷田るなが失恋を経験し、復讐のため信者ビジネスを取っ掛かりに壮大な復讐を計画する、意志強ナツ子による漫画『るなしい』。その実写ドラマがスタートした。主人公を演じる原菜乃華さんは、「信仰のために恋愛感情を封じて生きる“るな”という人物について理解できるか?」と問われると、こう答えた。

「るなは“神の子である”ということでしか自分のアイデンティティを築けない。その生き方は物心ついた時から子役として仕事をしてきた自分とどこか重なる部分があるなぁって」

原菜乃華

役者という仕事はずっと自然に隣に在るもの

多くの人が経験する青春を味わうことができない代わりに、強い光を放ち多くの人に影響を与える存在になる。“火神の子”として祖母の営む鍼灸院で自らの血を入れた「モグサ」を販売し信者を獲得する、『るなしい』の主人公・るなには、達観に似た覚悟と深い孤独が宿っている。

主人公を演じる原菜乃華さんは、「信仰のために恋愛感情を封じて生きる“るな”という人物について理解できるか?」と問われると、こう答えた。

「るなは“神の子である”ということでしか自分のアイデンティティを築けない。その生き方は物心ついた時から子役として仕事をしてきた自分とどこか重なる部分があるなぁって」

「役者は、孤独感が常につきまとう仕事だと思います。クランクインしてからは、みんなで一緒に同じ目標に向かって同じ熱意で作品を作り上げていける。でも、役に対しての理解を深めたり、役の気持ちや人間性を掘り下げる段階というのは、孤独になっていかなくてはできない作業です。

私もるなと同じように、子役の仕事をしていたことで部活や行事のような普通の学校生活を送れなかった寂しさもあった。それでも、お芝居を褒めてもらえることは純粋に嬉しいし、役者の仕事は食べることとか睡眠をとるのと同じように、ずっと当たり前にやってきたことなので。自然に、そこに在るような感覚なんです」

原菜乃華

そう話す彼女の演じてきた役はどれも、“原菜乃華だからこそ演じられた”と思わせる気迫を感じさせる。本作でも、不気味で、ピュアで、冷酷さと揺らぎが共存したキャラクターを彼女らしく乗りこなしていくはずだ。

「“人生って、過去の自分、気持ち悪いな、の連続”という言葉を以前どこかで読んで、すごく納得してしまって(笑)。やっちゃったな〜っていう黒歴史って誰しもあると思うんですけど、『るなしい』はそういう、ゾワゾワする生々しさがたくさん味わえる作品だと思います。

人間の触れられたくない場所に思い切り手を突っ込まれるような衝撃や新しい感覚を実写としてちゃんと表現するために、自分の中の恥ずかしい自分をちゃんと引っ張り出して、嘘なく演じていきたいです」

『るなしい』
原作:意志強ナツ子『るなしい』(講談社「小説現代」所載)/出演:原菜乃華、窪塚愛流ほか/“火神の子”として崇められる郷田るながクラスメイトに恋心を抱いてしまい……。テレ東系で、木曜深夜24時30分から放送中。
TAG

SHARE ON

FEATURED MOVIES
おすすめ動画

BRUTUS
OFFICIAL SNS
ブルータス公式SNS

SPECIAL 特設サイト

FEATURED MOVIES
おすすめ動画