最近、ふと考えた。お酒を飲みながら、麺料理を食べたい。
ボロネーゼのような、どっしりソースのパスタには、赤ワインを合わせる。中華料理店の〆に上海焼きそばと紹興酒なんてのも好きだ。
ただ、思いのほか、お腹にたまるものだから、お酒を続けたくても、なかなか進まない。要は、まだ飲みたい気分なのに、腹がいっぱいの状態である。これは、“のんべえ”には、嬉しくも、悔しい状況なのだ。
そこで、「つまみにピッタリな麺料理はなんだ?」という問いについて考えた。たどり着いた結果は、焼きビーフンである。麺料理でありながら、腹にも軽く、つまみになる味付け、そして、麺も伸びにくいとくれば、最高だ。早速、作っていこう。
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まずは、材料を切る。にんじんとピーマンは細切り、玉ねぎは薄切りに。干し椎茸は水で戻して、これまた薄切りである。
豚バラ肉は、食べやすい大きさに切る。手軽に作るなら、ひき肉でも美味しい。

お次は、シーフードミックスをレンジで、ないしは常温に置き、解凍する。溶け出た汁も必ず残しておこう。
材料の準備ができたら、鍋にお湯を沸かしてビーフンを入れ、分量外のごま油を回し入れてから1分半ほど茹でる。ごま油を入れることで、ビーフンは、本格中華の香りをまとうのである。
茹で上がったら、ザルにあげて水気を切り、ハサミで適当な長さに切っておく。ザルの中で、十字に切るとちょうど良い長さになる。

焼きビーフンは炒め料理なので、ここから先の油断やおごりは、命取りである。用心には用心を重ねて、調味料を合わせておこう。
小さめのボウルに、うすくち醤油、砂糖、酢、オイスターソース、酒、干し椎茸の戻し汁を入れて混ぜておく。キッチンを見渡し、邪魔になるものなどを排除したら、さて、炒めようじゃないか。

フライパンでごま油を温め、玉ねぎが薄いきつね色になるまで炒める。ここで玉ねぎのうま味を最大限に引き出したい。
次に豚肉を入れて、表面が白っぽく変わってきたら、シーフードミックスを汁ごと加え、にんじん、ピーマンと続ける。できれば、食材を入れるごとに、塩をほんの少し入れてやると、素材の味がグッと良くなる。
野菜がしんなりしたら、ビーフンを加えて、塩、白コショウで味を調え、ほぐれてきたら、合わせておいた調味料を回しかけ、菜箸を使って、全体を絡めていく。汁っぽさがなくなれば出来上がりである。お好みでラー油をかけても美味しい。

湯気の上がるビーフンを箸でつかみ、ズルズルと口の中に引き込む。全ての食材のうま味が、細い麺に絡み、染み込み、口の中は大忙しである。
ビーフンは、麺を食す料理なのか?はたまた、うま味を食す料理なのか?そんな新しい問いは、飲んでいるハブ酒ハイボールが、解決してくれた。焼きビーフンとは、「酒に合う料理」だ。

焼きビーフンとハブ酒ハイボール

材料(2人分)
・豚バラ肉……60g
・シーフードミックス……100g
・玉ねぎ……1/4個
・にんじん……40g
・ピーマン……2個
・干し椎茸……2個
・一味唐辛子……お好み
・輪切り唐辛子……1本分
・ごま油……大さじ2
・塩……ひとつまみ
・白コショウ……少々
・ビーフン……80g
〈A〉
・うすくち醤油……大さじ1
・砂糖……小さじ1/2
・酢……小さじ1
・オイスターソース……小さじ1と1/2
・酒……大さじ2
・干し椎茸の戻し汁……大さじ2
作り方
① にんじん、ピーマンを細切りにする。玉ねぎは薄切りにし、干し椎茸は水で戻してから薄切りにする。豚バラ肉は、食べやすい大きさに切る。シーフードミックスは解凍し、溶け出た汁も残しておく。
② 鍋にお湯を沸かし、ビーフンと分量外のごま油(小さじ1)を入れて、1分半ほど茹で、ザルにあげて水気を切り、ハサミで適当な長さに切っておく。
③ 小さめのボウルに〈A〉を入れて混ぜておく。
④ フライパンでごま油を温めてから玉ねぎを入れて、薄いきつね色になるまで炒める。そのままフライパンに豚バラ肉を加えて、豚肉の色が白っぽく変わるまで炒める。
⑤ ④にシーフードミックス、にんじん、ピーマンを入れてしんなりするまで炒め、ビーフン、輪切り唐辛子、塩、白コショウを入れて全体を混ぜながら炒める。
⑥ ⑤に〈A〉を入れて、汁っぽさがなくなるまで全体を絡める。最後にお好みで一味唐辛子を振る。
本日のおすすめ食材:ユウキ食品《新竹ビーフン》
「茹で時間の短いビーフンは、忙しい日にもピッタリ。僕は、台湾のビーフンをよく使います」(山田さん)

料理初心者の担当編集者より
「今回の個人的に真似したいテクニックは、茹でた麺を調理バサミでカットすること。麺が適度に短くなってすする必要がなくなり、酒のつまみに最適です。“のんべえ”のみなさん、ぜひお試しください」

合わせたお酒は、ラッパー・Awichがプロデュースした、and okinawaによる《HABUSH》。13種類のハーブと泡盛、そしてハブエキスをブレンドしたオリジナルのハブ酒。ハーブの香りが広がる、すっきりとした味わい。今回はソーダ割りに、レモンを搾っていただいた。アルコール度数35%、4,400円(編集部調べ)。

