このオレンジで丸いものの名前
3年前くらいから、ミステリー小説を読むようになった。それまで一切通ってこなかったジャンルなのに、一回好きになると次々と読みたい本が出てきた。今年、多くの書店で目立つ位置に置かれていた文庫『方舟』(講談社。夕木春央著)なんかはかなりよかった。今思い出してもジメジメした世界観が思い出されて興奮する。
読書の幅が広がるのは楽しい。新刊を待ちわびて書店に行ったり、新しい友達ができたりした。今回の本棚特集でも多くの方の自宅の本棚を訪ねて、取材させてもらっている。人の本棚を見るのは読書の幅を広げるのにうってつけだ。取材をしながら読書欲を強く刺激されることの繰り返しだった。年末年始の休みに読む本も決まった。読者の皆さんにも次に読む本とのいい出会いがありますように、そう思いながらこの特集を作った。
また、今回は本棚に置かれている置物やフィギュアを“本棚の住人”と名づけてクローズアップしたページも作った。ここでは読者の皆さんから自宅の本棚の住人の写真を募集して、その一部を掲載している。この呼びかけには短期間にも関わらず、約300件もの応募が集まった。たくさんの応募をいただきましたことこの場を借りて深くお礼を申し上げます。
