実は奥深い、電気風呂の楽しみ。快楽電流が流れる銭湯6選

東京という街とそこに息づくもの、こと、場所を愛してやまない人たちがいる。飲食をはじめカルチャーやエンタメ、さらに建築や公共物に都市の風景まで、マニアが極私的に案内する東京偏愛スポット。

text: Kenchin / edit: Mo-Green

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快楽電流を求めて銭湯巡り

電気風呂とは銭湯などの温浴施設の浴槽に設置されている設備である。電極板から微弱な電流を流し、入浴者に電気的刺激を楽しませる装置であるが、苦手な人が多い設備だと感じている。多くの方が苦手になる理由は2つ。

地域により設置差があることと攻略法が周知されていないことと考えている。電気風呂設置地域は西日本に多く、東日本は少ない。東京で3軒に1軒程度の設置率に対し、大阪や名古屋は9割、京都は8割の設置率となっている。関東では体験機会が少ないことから、苦手な人が多くなっている印象がある。

電気風呂の攻略法は極めて簡単で、電極板に近づいても、手足は近づけないことがポイントである。電気は骨を通じて流れるため、脂肪の厚い太ももやお尻から近づくのがオススメ。初心者は電気を軽く当てる程度から慣れるのがよい。また、電気風呂に慣れてきたら、本体製造メーカーを考えて電気風呂に入ると、さらに奥深い楽しみ方ができる。

日本で電気風呂を製造している会社は主に2社ある。大阪の小西電機と名古屋の水野通信工業である。小西さんの電流は真っすぐ体に当たる感じで、水野さんの電流は体に溶け込む感じである。小西さんの電気風呂は「パルスマッサージ」、水野さんの電気風呂は「揉兵衛(じゅうべい)」と名づけられている。本体を意識して、電流を楽しむと、より楽しむことができる。私のおすすめ電気風呂のある銭湯をご覧いただき、電浴チャレンジいただけると嬉しい。

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