ボリュームがすごい、未開拓のB級麺類
庶民的でありながら個性的で、しかも量が多くて旨い。それがB級グルメの魅力。中でも麺類は自由度が高く、知られざるメニューが多くて面白い。
〈手打ちうどん力丸〉では、極太ガチガチの麺をまさかの二郎風アレンジ。うどんの可能性を半ば強引に広げた。〈みゆき食堂〉のソーラーメンは中華麺ではなくそうめんを使った優しい味。酒のシメに食べたい。〈すぱいす〉の冷やし中華には豚ロースの唐揚げが鎮座するが、不思議とハマる。B級麺類は多様性の時代を先取りしているのかも。
手打ちうどん力丸
山梨の郷土料理である本格的な吉田のうどんを東京で食べられる店。その麺のハードな食感と太さはどこかラーメン二郎を彷彿とさせるが、本当に二郎風にアレンジしてしまった「油うどん」は珠玉の逸品。大量の背脂が浮かぶ濃厚スープにヤサイの山。ニンニクを入れると破壊力抜群だ。
住所：練馬区富士見台2-18-9 1F｜地図
みゆき食堂
約250種のメニューが揃う。とにかく安くて量が多く、麺類は並盛でも2玉使用。前情報がないと撃沈必至だ。ラーメンスープにそうめんを入れる「ソーラーメン」も圧巻の量だが、麺の塩気があっさり系のスープと相性抜群で実に美味。何人かでシェアして食べたい。味はしょうゆ・みそ・塩の3種。
住所：清瀬市松山1-9-18｜地図
すぱいす
冷やし中華といえば夏の風物詩。サッパリした味つけと冷たい麺が暑い季節にぴったりだ。ところが、この冷やし中華にはなんと豚ロースのからあげが1枚ドーンとのっている。サッパリにガッツリという異物感。だが不思議と油淋鶏的な味わいで違和感なく、欠かせない具材の一部となっているのが見事だ。
住所：東村山市本町4-6-13｜地図
