最近では、クラブでもプレイされるなど再評価の機運高まる昭和歌謡。そんな世間のニーズに応え、2013年オープンしたのが〈ディスクユニオン昭和歌謡館〉だ。
16坪ほどの店内に入るとまず目に飛び込んでくるのは、壁中に張り巡らされた一癖あるデザインのレコードジャケットたち。知っている人には懐かしく、知らない人には異世界に迷い込んだように感じられるはず。所狭しと並ぶ棚には、あまたのレコード、CD、カセットが。昭和歌謡についてなら都内一の品揃えといえる。
![オムニバス『新宿・盛り場・これくしょん』、NHKホール録音のジュディ・オング『Sings Jazz Standards』、万里れい子の「サイケな街」.jpg](https://brutus.jp/wp-content/uploads/2021/11/8b2a2c6bad0a1371aa406d0d638da5f7-e1637637693872.jpg)
充実しているのは音楽だけでない。古本も含めた昭和関連の書籍から〈マルベル堂〉の“プロマイド”写真まで昭和を感じさせる仕掛けが至るところに。オープンと同時に店舗一体型レーベル〈昭和歌謡ジュークボックス〉を立ち上げ、レア盤の再発にも力を入れる。
ノスタルジーに終始せず、古き良きものを新しい見せ方で次世代にリレーしようとする同店なら、来るたび良い出会いがありそう。
![〈ディスクユニオン昭和歌謡館〉アニソンから落語まで品揃え豊富な〈ディスクユニオン昭和歌謡館〉](https://brutus.jp/wp-content/uploads/2021/11/4e4a87014115faecdd3445b8e04facf2.jpg)