ケープバルブ〈Cape Bulb〉とは
ユニークな葉を出す南アフリカ産の小型球根植物〈Cape Bulb〉たち。冬型には螺旋状のスパイラルリーフを出すものが多く人気だが、夏型にも葉に怪しげな斑模様が入ったり、ふちが縮れたりと、別の魅力を持った種が数多くある。栽培はよく日光の当たる風通しの良い場所で管理するのがよい。休眠期は、直接雨の当たらない軒下などに置くとよい。
オーニソガラム トルツオサム
冬型のケープバルブながら夏前まで葉が残る。日によく当てて乾燥気味に管理すると葉がよく縮れて、奇妙な姿となる。通称「ちぢれ玉」とも呼ばれる。リタンサス プシルスとして入荷したが、別種だった。
シゾバシス 不明種
夏型のケープバルブ。ピンク色を帯びたタマネギ状で球根から細い花茎を伸ばし、この花茎で光合成を行う。シゾバシスの文献は少なく、ほとんどの種類が不明種として入ってくるため、種の同定は困難を極める。
ブルンスヴィギア リトラリス
海辺に自生する、春秋型のケープバルブ。ブルンスヴィギアは通常、地面を這うように葉を展開するが、本種は葉が立ち上がって螺旋状にうねる。開花期には葉を枯らし、ボール状の赤色の集合花を咲かせる。
ドリミオプシス ドロミティクス
夏型のケープバルブで、地面に張り付くようにして葉を展開する。葉の長さが10㎝ほどになるやや大型の部類。葉の表面はラメ状に光る。その名の通り、石灰岩質(ドロマイト)の土壌に生息している。