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珍奇植物。ディッキアだけじゃない地生ブロメリアの珍種、グラウンドブロメリア

これのどこがいいの?なんて野暮な質問はお断り。知って納得、育てて驚愕の超特級品ばかり。珍奇中の珍奇が集まりましたよ。コレ、欲しいなぁ。

Photo: Tetsuya Ito / Text: Shogo Kawabata

ブロメリア〈Bromeliad〉とは

鋭い鋸歯のあるディッキアが人気だが、地生種のブロメリア〈Bromeliad〉にはほかにも、エンコリリウム、オルソフィツム、クリプタンサスなど魅力的なものが数多くある。また、ピトカイルニアのように、一見、普通に草にしか見えない姿ながら実はブロメリア、というマニア心をくすぐるものも多い。また、ブロメリアながら冬場に休眠して、葉を落とす種もある。

ピトカイルニア ヘテロフィラ アルビフロラ

エクアドルの林床に生息する地生種。ヘテロフィラ(異なった葉)の名のごとく、針のように硬く鋭い葉と柔らかく細長い葉の2種類の葉を出す。冬場は落葉する。もともとは赤花だが、こちらは白花の個体。

小型球根 グラウンドブロメリア(ピトカイルニア ヘテロフィラ アルビフロラ)
ピトカイルニア ヘテロフィラ アルビフロラ〈Pitcairnia heterophylla f. albiflora〉

オルソフィツム ザノニー

ブラジル・エスピリトサント州産のオルソフィツム。オルソフィツムの中では本種を含めて2種しかない茎が立ち上がるユニークなタイプ。真っ白なトリコームに覆われ、観賞価値も非常に高い。

小型球根 グラウンドブロメリア(オルソフィツム)
オルソフィツム ザノニー〈Pitcairnia heterophylla f. albiflora〉

ピトカイルニア タブリフォルミス

メキシコ産の林床に生息する地生種。細長い葉を伸ばすものが多いピトカイルニアの中で、コンパクトなロゼット状の葉を展開する珍しい種。春になると一斉に新しい葉を出して、古い葉を更新する。

小型球根 グラウンドブロメリア(ピトカイルニアタブリフォルミス)
ピトカイルニア タブリフォルミス〈Pitcairnia tabuliformis〉

エンコリリウム エロイサエ

ブラジル・ミナスジェライス州産の超小型のエンコリリウムで、成株は7〜8㎝程度。乾燥した岩場に自生する。鋸歯がないのが特徴で、葉裏は白くなり、いぶし銀な魅力がある。黄緑色の花をつける。

小型球根 グラウンドブロメリア(エンコリリウム)
エンコリリウム エロイサエ〈Encholirium heloisae〉