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新しくなった“渋谷PARCO 4F”へ。誰かを助ける、買えるミュージアム

新陳代謝が活発な東京・渋谷のコアスポット〈渋谷PARCO〉。その4Fがファッションやアートをサステイナブルな観点から楽しめる場にリニューアルしたのはご存じだろうか。

photo: Jun Nakagawa / text: Minori Okajima

新しくなった“渋谷PARCO 4F”

ここはリニューアルした〈渋谷PARCO〉の4F。オレンジ色の配管が店舗全体を包んだ独創的な内装は設計事務所DAIKEI MILLS中心のプロジェクト・SKWATらが手がけたもの。店舗の入れ替えに合わせて自在に内装が変えられる環境にも配慮された造りは、これからの商業施設の一つのあり方を提示している。アートピースのような稀少アイテムを取り扱うなど、今回はユニークな店舗の中でも、個性極まる3つの店舗を紹介。

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博物館のバックヤードを着想源に見つける楽しみを提案するショップ

ずらりと並べられた引き出しから、特別な一点を見つける。そんな冒険心がくすぐられるのは、CIRCUS Inc.主宰の鈴木善雄さんと引田舞さんが手がける〈アーカイヴス〉。整然と並べられたモノの美しさを表現するためにスミソニアン博物館のバックヤードをイメージした什器には、化石や鉱物、陶器の器などが、マテリアルごとに展示、販売されている。

幅や高さを綿密に計算して作られたこだわりの什器
引き出しは、幅や高さを綿密に計算して作られたこだわりの什器。短期間で入れ替わるため、来るたびに新鮮な表情を見せる。

鈴木さんいわく「端からじっくりと、時の経過を忘れて滞在してほしい空間です。一見するとこれはなんだ?と思うようなものでも、詳細が記されたカードを読んで理解を深められるはず。そして、また将来に受け継いでくれたら嬉しいですね。膨大なアーカイヴから、自身の琴線に触れる一品を探してみてください」。日常使いできるアクセサリーやカーペットも充実。

VCM MARKET BOOTH

古着店が集合したスペースの奥にはレアピースを集めた特別空間が

日本最大級のヴィンテージ総合プラットフォーム「VCM」。パシフィコ横浜でイベントを開催するなど精力的な活動を見せる中、昨年2月にマーケット型の実店舗をオープン。代表の十倍直昭さんは「ファッションの発信地、渋谷で常にヴィンテージを楽しめる空間を作りたかった」と語る。

店内には約3ヵ月周期で入れ替わる古着店や、ハイブランドのバッグやジュエリーなどを取り扱う。さらに奥へと進むと金網に囲まれたアポイント制のスペースが顔を覗かせる。「ここでは、デッドストックの〈リーバイス〉やバンドTなど、稀少価値の高いピースを実際に手に取ってご覧いただけます」

金三昧・KANE-ZANMAI

モノの“価値”とは何かを問うアーティストによる実験型スペース

オリジナルで作ったTシャツに、スプレー缶、ティッシュ箱、食べ終わった駄菓子の袋。これらすべてのモノが商品として販売されている〈金三昧・KANE‒ZANMAI〉。ここはアーティスト・コレクティブChim↑Pom from Smappa!Groupが手がけるショップだ。

商品
作品制作で実際に使ったペンキ(500円)やラッカーうすめ液(1,000円)もすべて商品。

「金三昧はChim↑Pomの作品の一つ。店舗では、作品なのか、ゴミなのかの境界線に挑戦してる。よっちゃんイカの千切れた袋が買われていったり。丸まったフライパンとか」とChim↑Pomのエリイさん。店内には6人のメンバーがふらりと立ち寄って制作したモノが順次並ぶ。遊びに来るたび、変化し続けるお店を楽しめる空間だ。