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肉まんをお取り寄せ。冬の王様を“皮目線”で選び抜く!〜前編〜

冬のマストアイテム、肉まん。皮を主役に、その名品を徹底調査。蒸したてをガブリとやれば、皮の弾力、餡との秀逸なバランスに身悶えする。肉まんの王道の魅力、ここにあり。

Photo: Tetsuya Ito,Shin-ichi Yokoyama, Kenta Aminaka, Kanako Nakamura, Yoichiro Kikuchi / Styling: Chizu, Misa Nishizaki, Masami Kishi, Eri Kono / Text: Michiko Watanabe, Yukiko Daigo,Naoko Monzen, Chisa Nishimori, Ai Sakamoto, Kimiko Yamada, Chiho Osawa, Mime Kihara, Yoko Fujimori, Mutsumi Hidaka, Taeko Terao / Cooking: Namie Omi, Yuki Ishiguro, Yukie Shibusawa, Tomoko Sanada, Ayako Hirose, Chie Nakayama, Hirono Kanada, Mika Ninomiya, Maiko Tanaka, Akiko Ogoshi, Shirley Shum Shiho Tagashira, Ohyoi Mochizuki / Backdrops: STUDIO BASTILLE

浅草正華飯店 直売所(東京)
肉まん

手包みの美しさが物語る、3代続く伝統の味。

・1920年、初代が揚州から持参した天然酵母“老麺”で中華饅頭を作り、店をスタート。
・今も老麺の発酵生地で丹念に包む。もっちり感と噛むごとに増す甘味がその醍醐味。
・よく練り込んだ餡からはゴマ油の香りが立ち上り、肉汁と皮の妙味に酔いしれる。

宝包(大阪)
肉まん

おちょぼな姿に思わず手が出る、小さな名品。

・創業32年、子供や女性が食べやすい豚まんを研究。直径5.5㎝、48gの一口サイズに。
・弾力ある皮の食感は手ごねと手包みの証し。
・餡の甘味は淡路タマネギと徳島の渭東ネギ。
・具材はユニークな春雨入り。これが肉汁やスープを吸い、餡に厚みと一体感を生む!

四興樓(兵庫)
豚まん

これぞ神戸の老舗の貫禄。堂々たる安定感。

・1950年創業。元町の豚まん3名店の雄。
・ふっくらふくよかな皮は長時間発酵が鍵。
・関西の豚まんらしい、タマネギが効いた甘味のある餡。辛子をつければ旨さが際立つ。
・日に2,000個超をコツコツ手包み。シンプルかつ揺るがぬ味わいに老舗の自信を見る。

福福まんじゅう 駿河屋(東京)
肉まん

初めてでも不思議に懐かしい、和風肉まん。

・駅前で57年。家族で守り続ける巣鴨名物。
・特徴は発酵させない和菓子仕様の皮。蒸してふっくらひび割れた姿は温泉饅頭のよう。
・ギッシリ詰まった餡は、豚肉&粗刻みキャベツにショウガを効かせたさっぱり風味。
・何個でも食べ飽きぬ、これぞ日本の肉まん。