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テレビディレクター・岡宗秀吾の心を開放した “オープンマインド”な旅、本、音楽

あえて自分を縛る旅のルールを作ることで自由を手にした人、思考を肯定してくれた本に生き方を支えられた人、ピースフルな民謡の歌詞に勇気づけられた人。オープンマインドといっても、その感覚も人それぞれ。

Photo: Shinichiro Fujita(book) / Text: Asuka Ochi / Edit: Asuka Ochi

真似のできない男らしさ。
その後ろ姿に勇気をもらう

20年前に叱られて以来、水道橋博士に認められたいというのが僕の原動力です。芸人として世の中と戦うヒリヒリ感、痛々しいほどの迫力、その姿に毎度勇気をもらいます。また、結成時に血判状を交わすなど、クールスの激情に満ちた足跡も憧れ。革ジャンの匂い、ティアドロップのサングラスの奥の目。ディテールに胸が躍る!

そんな過剰なまでの男道を求める一方、そのどれでもない一人間として生きていていいと、存在を肯定してくれたのがタヒチでした。

JOURNEY:妹が住むタヒチ

妹の家のリビングで昼寝して、ぬるくて静かな海に半日浸かって、星空を眺めて話して……何もない田舎で欲望が削がれ、開放され倒すんです。知らない街に案内してくれる友達、それも気も使わなくていい身内がいるのは最強です。

岡宗秀吾の妹が住むタヒチ

BOOK:水道橋博士『藝人春秋2』

何に対してもストイックに考えて提言する。芸人として火花を散らす生き方自体に感銘を受けます。正しさはわからないけど、考えるきっかけを与えられる。本では自分自身の鬱に関する話も告白しています。

水道橋博士『藝人春秋2』
水道橋博士『藝人春秋2』(文藝春秋)

MUSIC:クールス『横山剣 SELECTION ~シンデレラ・リバティ~』

暑苦しいほどの痕跡、何てことない物事に対する強烈な思い入れは、青春そのもの。文学からは程遠い洋楽の直訳のような軽妙な歌詞に気持ちがツーンと抜けます。

MUSIC: クールス『横山剣 SELECTION ~シンデレラ・リバティ~』
クールス『横山剣 SELECTION ~シンデレラ・リバティ~』(SOLID RECORDS)