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箭内道彦、エリイ、大根仁「おなやみ相談室」:70代の同僚に困惑

クリエイティブディレクターの箭内道彦、Chim↑Pom from Smappa!Groupのエリイ、映画監督の大根仁が読者のお悩みに答える連載の第227回。見事に三者三様な回答をぜひご覧ください。お悩み相談も随時受付中。前回の「彼女の字が汚すぎ」も読む。

illustration: sigo_kun / edit: Asuka Ochi

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同じ部署の70代のおばさんの趣味は登山で、元気で何よりなのですが、仕事のミスも多く、しかも人のせいにします。後入社のくせに指示にも従わず、むちゃ迷惑でムカつくんですよね。上司に相談すると「年だしねー」と流されました。年なら仕方ないのか、謎!おばさんに負けない強い気持ちを持ちたいのですが。
(不動産業/28歳/女)

箭内道彦、エリイ、大根仁「おなやみ相談室」:70代の同僚に困惑

箭内道彦 

小さな音楽事務所の社長でもある友人のバンドマン、経営者としても優秀な彼が「敏腕な人間を揃えるのは不可能。そうでない社員をどう使うかが経営」と言っていたことが印象に残ってます。別の話ですが、街で働いていらっしゃる年配の方と出会うといつも、自分の親と同じくらいの年かなと父や母を重ねます。若い人にキツく当たられているような場面に遭遇するといたたまれない気持ちになります。70代の同僚。誰かの親、人生の先輩。お元気で何よりです。張り合おうとせず敬意と愛を持って接していきたいところです。

エリイ

良くも悪くも婆さんはヤバいんですよ。周りに何人かいます。例えば、シルバー派遣センターから77歳の方が家に来てくれて洗い物をしてくれたり、赤ん坊の面倒をみてくれたりします。何かしてるなと思ったら自分の水筒のレモンティーを赤ん坊にあげていたんです。あげないで下さいって言ったら、いやちょっとだけよぉ、喉渇いてるみたいだったから、とか、お股を指して臭い臭いと元気よく言ったりとか。滅茶苦茶元気過ぎて、ジャングルジムごと引きずって移動させてたり。天気に詳しいのが彼女達の特徴です。まじ感謝!

大根 仁

高齢化&少子化社会問題はさらに加速して3年後にはいわゆる“2025年問題”すなわち団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となるそうです。僕も老害といわれる年に近づきつつあるので、現場で気を使うようになりましたが、いずれ疎まれるのは避けられない。そうなった時は潔く仕事を辞めるつもりですが、そのキッカケは若い世代から「あんた終わってるよ」とハッキリ突きつけられたらいいなと思っています。ちなみに2050年も少子化は止まらず、3000年の総人口はたったの2000人になるそうです。怖っ!

机に向かうharu.

窓が生活を忘れさせないでいてくれる。編集者・haru.が語る窓

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