箭内道彦
高齢だからこそ渡せるものって、たくさんあると思います。さまざまな知識や、少しいいものを買ってあげられる財力は、20代と50代とでは全然違う。もちろん、運動会での体力のなさだったり、授業参観に行ったら自分のお父さんだけおじいちゃんみたいだったり、逆のこともありますが。ほかの家の子として生まれたら経験できないような日々をプレゼントしたらいいと思います。2人に残された時間がそんなに長くないことも子供なりにわかって、子供が考えることもきっといい体験。もしかすると孫は見せられないなとかね。
エリイ
おめでとうございます。明るい未来にはばたけ。モノは処分するのに困るし、やはり情緒的な考えは捨ててお金がいいと思います。写真とかもよっぽどじゃない限り1枚あればいいし、よくわからない鎧とかあっても売るのもだるいし。もしどうしてもモノを残したいなら胸に響く渾身の一発をお見舞いしてやりましょう。その際、よっぽどなエピソードが必要ですね。ただのモノのみだとゴミと同じなのでどうしてそれがその世に存在して、あなたに行くのかきちんと教えればガラクタもその子にとって生きていく力の宝になるよね。
大根 仁
先日ある仕事で、昭和の時代に偉大な業績を行った人物の息子さんに取材をしました。既に故人であるその人物が残したものは、今も様々な形のレガシーとして、私たちの世代に受け継がれているのですが、取材時に繰り返し息子さんが言っていたのは「親父ももう少し金を残しておいてくれたらなあ……」でした。偉大な人物は仕事に没頭するあまり自分や家族は二の次、少しでも金があるとすぐに投入。結果、遺産はほとんどなく相当苦労されたようです。残すべきは金!もしくは金(GOLD)!ちっとも味気なくないですよ。
“身体性”を題材に多彩な表現へ挑むninaが着る〈TOKYO DESIGN STUDIO New Balance〉