形式に縛られない大縄跳びのような軽やかさ
10代の僕にとって、ギタリストのデレク・トラックスはヒーローのような存在でした。それまでロックばかり聴いていた自分には馴染みのない彼の不思議な旋律がマイルスやコルトレーンに由来していると知り、興味を持ちました。
ジャズは特定の音楽様式を指す言葉というよりは、プレーヤーのマインドの中にあるもの。あるテーマに対してみんなで対話しながら演奏する過程にジャズらしさがあると思いました。自分の中では大縄跳びのイメージが近いですね。「縄を跳ぶ」というルールの中で、全員がどれだけ自由に楽しめるのか。その軽やかさがジャズの魅力だと思います。

岡田拓郎が選ぶ、おすすめの3枚
Q1:オールタイムベストは?
『Fascinoma』Jon Hassell

Q2:昨年一番聴いたのは?
『Mondays at the Enfield Tennis Academy』Jeff Parker
