ミュージシャン・長岡亮介、夜の湾岸ドライブ。本当は教えたくなかった あの人のナイトタイムアドレス

賑やかな東京の夜の片隅で、時には一人でしっとりと。とっておきの時間を過ごすなら?夜景を眺める川べりや、人もまばらな銭湯、深夜の喫茶店……人の数だけ、違う夜がある。いつもの夜の行き先を長岡亮介さんに聞きました。

illustration: Hattaro Shinano / text: Asuka Ochi / edit: Asuka Ochi

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頭を空にして走る
リセットのためのドライブ

ミュージシャン・長岡亮介、夜の湾岸ドライブ

夜はだいたい演奏しているか、家にいるか、お酒を飲んでいるか、でしょうか。いろんな夜がありますが、ヴィンテージの愛車、シトロエン・DSで、1時間弱のドライブへ出かけることもあります。

ベタですが、出発地点はお台場から。東京の南の令和島方面へと車を走らせ、いつもの街乗りでは出会わないような工場地帯のインダストリアルな雰囲気を味わいつつ、ゲートブリッジへ。ここは海の上から、遠くの方に明かりの灯ったビルが立ち並ぶ、東京の風景を見渡せるハイライト。どこか東京の真実を見るような感じなんですよね。その後は首都高に乗って、レインボーブリッジを眺めて羽田方面まで。

窓を開けて夜風に晒されながら、夜景の綺麗さにふけるでもなく何も考えない時を過ごすと、自分の中に新しい隙間ができる。音楽はあってもなくてもいいですね。嫌なことがあった時も、いいことがあってその気持ちを引きずりたい時にも、大切な時間です。

夜の湾岸ドライブ

お台場〜東京湾〜羽田空港

お台場海浜公園を出発し、青海縦貫線を南下。東京港臨海道路を左折して、国道357号をさらに左折。新木場から首都高に乗り、レインボーブリッジを右手に眺めながら、羽田空港までの夜のドライブ。

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