肝焼きをつつき、ネームを書く
普段は新宿で飲むことが多いです。日中は仕事も打ち合わせもリモートだから、夜はコミュニケーションの時間。飲み屋のマスターが面白い人を紹介してくれて、その人が別の友達を呼んで……と、最終的に大所帯になりがちです。その出会いが作品に生きることもあるし、作画期間中は缶詰めでどこにも行けないので、僕にとっては大切な時間なんです。
でも、始める前はまず一人で〈新宿うな鐵〉に行きますよ。週刊連載をやっていると、空いた時間にネームを書くことがよくあるんです。ビールと肝焼きで一杯やりながら、iPhoneでセリフやあらすじを書く。周りに人がいる流動的な場所が好きなので、何も浮かばない時は店内の会話に耳を傾けています。