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脚本家・金子茂樹、夜の行き先〈バー バシブズーク〉。本当は教えたくなかった あの人のナイトタイムアドレス

賑やかな東京の夜の片隅で、時には一人でしっとりと。とっておきの時間を過ごすなら?夜景を眺める川べりや、人もまばらな銭湯、深夜の喫茶店……人の数だけ、違う夜がある。いつもの夜の行き先を金子茂樹さんに聞きました。

illustration: Hattaro Shinano / text: Emi Fukushima / edit: Asuka Ochi

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キャラの濃い人たちが集い
ドラマが生まれるバー

信濃八太郎 イラスト

働かずにフラフラしていた頃から20年近く通っている〈Bar Bachibouzouk〉。10人も入ればいっぱいの小さなお店なんですが、毎晩ミュージシャンや役者、漫画家など面白い人たちが集まってきます。長く通っている分、僕にとっては思い出だらけで。

例えばたまたま隣り合った人が、当時住んでいた部屋の前の住人だったなんていう気持ち悪い偶然が発覚したり。失恋でヤケになっていた夜に、居合わせた画家の井口真吾さんの絵を、本人直々に「来年には価値が100倍まで上がるから」と持ちかけられ、実物も見ず100万円で買ったり(笑)。

通い慣れた今でも、扉を開けるたびに今日はどんな人がいるのかなとワクワクするんですよね。一人で行っても、楽しくてついつい深酒をしてしまいます。

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