多機能家電より単機能家電。
パン愛は便利を超える。
多機能なものより、欲しい機能だけに特化したものを選ぶべし。オールインワンより単機能ガジェットを多く持て。
これはガジェット選びの僕の鉄則なのだが、時は流れかつて単機能ガジェットで得ていた利便性がアプリやサービスに移行してしまった。つまりスマホは単機能ガジェットを好きなだけ入れられる器=多機能なのに単機能ガジェットの良さを兼ね備えた究極のガジェットとなった。
さて家電はどうか?これもまたしかり。例えば今や電子レンジでは朝食のおかずを作ると同時にパンが焼けたりするものもあるらしい。同時調理、時短。魅力的かもしれないがやはり僕はそれぞれに適した調理法を選ぶことで納得のいく結果が欲しい。
となるとパンはトースターで焼きたい。僕が愛用しているのは〈バルミューダ〉の《ザ・トースター》だ。ただのトースターではない。専用のカップで計量した水を正面上部の流し口に。そしてタイマーをセット。トースター内が水蒸気で満たされ、チン!という音とともに見事なトーストが焼き上がる
とはいえ実はトーストを焼くことは稀で、もっぱらカレーパンなどの調理パンやクロワッサンなど、従来トースターで温めることが難しかった類いのパンを食べる際に使っている。チーズがのっていても、具が盛りだくさんでも表面を焦がすことなく中身までしっかり加熱されている。表面カリッとして中ふわふわ。至福のパンの出来上がり。
要はトーストするというよりはリベイクするという行為に特化している。この温度制御が最大の魅力。つまり僕にとってこのトースターはリベイクという機能に特化した単機能家電となっているのだ。