photo: Mado Uemura

これまでに約1万5000冊もの装丁を手がけてきた、ブックデザイナーの鈴木成一さん。自身のデザイン事務所《鈴木成一デザイン室》では、ほぼ1日1冊、40年間にわたって本の装丁を続けてきた。2025年12月15日発売の本誌『BRUTUS』「理想の本棚。」特集では、そのブックデザインの源泉とも言える、ご自宅の本棚を取材している。

そんな鈴木さんのデビュー40周年を記念した展示「鈴木成一書店」が、2025年12月5日(金)〜12月14日(日)にかけて、下北沢の〈BONUS TRACK GALLERY 1〉にて開催される。

作品として並ぶのは、1万冊におよぶ《鈴木成一デザイン室》による装丁の本。最大の特徴は、展示作品のすべてが購入可能であることだ。「個展」でありながら「書店」でもある今回の試みは、「装丁はアートではない」という鈴木さんの信念を表したものだという。

展示に向けた作業部屋で本を整理する鈴木成一さん。集められた本は2万冊に及ぶ。

会期中は鈴木さんが「店長」として店頭に立つ日も予定されているほか、縁の深いデザイナーや作家を招いたトークイベントなども開催。年の瀬が近づく今日この頃、ブックデザインデザインを入り口に、年末年始に読み耽る本を探してみてはいかがだろうか。

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