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スタイリスト・服部昌孝のアーカイブ。“音”まで楽しいモータースポーツのウェアとギア

かっこいい大人は今何に惹かれるのか、ファッションを舞台にする〈スタイリスト〉服部昌孝が、新たに集め始めたアーカイブは、スタイルやクリエイション、さらには生き方にまで大きな影響を与えていた

photo: Shinsaku Yasujima / text&edit: Keiichiro Miyata

集めて着るだけじゃない、“音”まで楽しいアーカイブ

「好きなものや、やっていることが、突き抜けている人が断然かっこいい」と言うスタイリストの服部昌孝さんは、自らもそれを地で行く人。自動車免許を取得したのは、2022年1月のこと。すぐ5月には大型二輪免許を取得。もともとの収集癖に火がつき、乗り物だけでなく着こなしまでモータースポーツ一色に染まっている。

「モータースポーツ関連のアイテムはどれもグラフィックが面白いから、手元に置いておきたいものばかり。シュプリームのアーカイブから、自動車メーカーのテレビCM関連のグッズ、タレントのレースチームの公式Tシャツまで、もうなんでも。これまで色々と集めてきましたが、着て、眺めて、さらに乗って、エンジン音まで、こんなに楽しいものは初めて!」と短期間でどっぷり心酔している。

所有するバイクは現在2台。どちらもバイクブーム真っただ中の80年代初頭に発売されたモデル。
「車もバイクも、世の中が浮かれていたバブル期のものは、デザインのエッジが効いていて、すごく好みでした。今日乗ってきた愛車は、1984年製のスズキ《カタナ》。格納式になったヘッドライトは、歴代のバイクで2型でしか搭載されていないレアなスペック。

最初は乗り心地に慣れなかったけど、ある日からしっくりカラダにフィットしてくる。それは洋服によく似ていて、ガチガチのジーンズがある日穿きやすくなるあの感覚と同じ。自分が使って、それに応えてくれるものはやはり愛着が湧いてくる」とファッションと通じる部分も大いにあるという。

新たな趣味を見つけたことで、さまざまな変化が表れてきたそう。
「心のアンチエイジングになっている気がします。現場に行くまでの時間も楽しくなって、ただ蕎麦を食べるためだけの遠出も苦じゃない。あと、体重は10kg減。運転で体力を使うということもあるけど、バイクにまたがる際に足がラクに上がるように食事制限までしました。これほどまで、人生に影響を与えたものは、ほかにありません。やるからには、とことんハマり倒す。そこまでやらないと見えない世界があると思うんです」

2022年9月15日発売No.970 BRUTUS「GOOD STYLE for Mr. BRUTUS かっこいい大人をつくる。」でスタイリスト・服部昌孝のモータースポーツのウェアとギア全編を紹介しています。是非チェックを。