発祥はイタリア、バニラアイスにエスプレッソを注ぐデザート、アフォガート。「溺れた」を意味し、本国では、リキュールなどをかけるものも。ならば可能性は無限と、ジェラートとカクテルのペアリングが人気の〈Gelato 9.〉山崎裕太さん、篠原誠人さんにアフォガートの新定番を提案してもらった。
デコポン&シナモン × サザンカンフォート
九州産柑橘使用のジェラートに、ウイスキーやスピリッツをベースに果物とスパイスをブレンドしたリキュールを。「デコポンの酸味と甘味に芳醇さをプラス。シナモンとほかのスパイスが奏でる香りも心地よい」(山崎)
ブルーベリー&バルサミコ酢 × シェリー酒
白ブドウ原料のバルサミコ酢とブルーベリーのジェラートに、スペイン・アンダルシアのワイン、シェリー酒。「極甘口シェリーで有名な『ペドロ・ヒメネス』がおすすめ。酸味に甘味のアクセントを与えます」(篠原)
ピスタチオ × ダークラム
3年以上樽熟成させたダークラムは甘い香りと深いコクを併せ持つ。「濃厚な味わいのピスタチオのジェラートにかけると、互いが反発し合うことで、それぞれの力強い風味が際立つ。後味のリッチ感も増します」(山崎)
ほうじ茶&マカダミアナッツ × 兼八
「麦本来の香りがする、僕の故郷、大分の焼酎『兼八』」(山崎)。これを大分のほうじ茶と、キャラメリゼした後に砕いたマカダミアナッツを合わせたジェラートにかける。鼻を抜ける香ばしさが食欲をそそる組み合わせ。
チョコレート&アールグレイ × 白州
「バーではチョコとウイスキーのペアリングが定番。今回はカカオの風味を損なわないよう、甘味とピート香が穏やかな『白州』を選択しました」(篠原)。ウイスキーとともに、アールグレイのベルガモットも華やかに香る。