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俳優・佐野史郎が選ぶ一本。私の好きなナチュラルワイン

ここ10年で、ワインは難しいものから、一気に私たちに身近なお酒になりました。知識よりも、自然にカジュアルにナチュラルワインを楽しむ飲み手に、お気に入りの一本を聞きました。

photo: Keisuke Fukamizu / illustration: HitoshiKuroki / styling: Erika Nakayama / hair&make: Tomomi Nakayama / text: Yuko Watari

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病気をしてからは、
ナチュラルオンリーです。

ナチュラルワインとともにカウンターに座る佐野史郎
ジャケット参考商品、ベスト参考商品、パンツ参考商品、シャツ25,300円(以上〈IKIJI〉TEL:03-6659-6364)、その他私物 協力/STYLIA

昔は断然ウイスキー派だったんですけど、病気をしてからはほとんどワインしか飲まなくなりました。料理に合わせて、白も赤も飲みますね。

辰巳琢郎さんの番組で飲み比べをした時、そこで一番、おいしいと思ったのがナチュラルワインだったんです。白米だけの塩おむすびのようなシンプルさが僕の体に合うなと感じました。

それからちょくちょくワインを飲んで、おいしいと思ったのはすべてナチュラルでね。ああ、これはもう僕の好みなんだなって。その中の一本がこのア・ヴィータ。優しい味わいだけど、芯があるという印象。

ワインは、土地と人が大切だと思うんです。きれいな水のある土地で、探究心を持った生産者が造っている。僕自身、深掘りする性格で、写真やレコードもそうですけど、一度のめり込むととことん追求したくなる。ワインもそういう部分に共感できるんです。

俳優・佐野史郎が選ぶナチュラルワイン
ア・ヴィータ ロッソ・カラブリア/イタリア・カラブリアの造り手フランチェスコ・デ・フランコによる赤ワイン。「今まで飲んできた中で、一番しっかりとした味わいでした。飲んだ後、唐辛子の産地としても有名だということを知ってラベルの意味に納得しましたね」

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