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〈ミナ ペルホネン〉皆川明が選ぶ一本。私の好きなナチュラルワイン

ここ10年で、ワインは難しいものから、一気に私たちに身近なお酒になりました。ナチュラルワインをカジュアルに楽しむワイン好きに聞いた、お気に入りの一本とは?

illustration: Hitoshi Kuroki / text: Maki Kakimoto

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味わいの先にある
造り手の世界観に共感する

皆川 明 (デザイナー)イラスト

ナチュラルワインとの出会いは祐天寺の〈マーゴ〉というレストラン。そこで食事をする中で、ワインの造り手のストーリーを一緒に聞きながら飲んでいます。自然との向き合い方や、モノ作りに対する世界観が、僕らのファッション業界だとどうなのかと置き換えて考える楽しみもあります。

食事の時には、少し柑橘っぽい白を一杯、樽っぽい白を一杯、赤は重めのを一杯いただいたらそれで十分。お気に入りのボー・ペイサージュは、おいしいというだけでなく、造り手の岡本英史さんは尊敬する醸造家ですね。

以前ワイナリーにも泊まったことがあり、その時、お話を聞いたりする中で、誠実な人柄と仕事がすごく一致していらっしゃるなと。畑への思いや暮らし全般に対して、ブドウを作るのと同じ意識が一貫していて、無理はないけどできる限りのことを最大限されているというのが、素晴らしいと思っています。

ボー・ペイサージュ ツガネ・ラ・モンターニュ
ボー・ペイサージュ ツガネ・ラ・モンターニュ/山梨県北杜市津金にて岡本英史が1999年からスタートしたワイナリーを代表する一本。「このワインの味はベリーやナッツというようなほかの食べ物に譬えられなくて。ワインの味を楽しめる食べ物で合わせたいですね」

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