古着やレコードと同じ感覚。モノ好きの人は要注意を

外で飲むのも、家飲みも好きなんですが、鎌倉の〈鈴木屋酒店〉や〈湘南ワインセラー〉で毎週仕入れて飲んでいます。最近は日本ワインにも開眼。「めちゃくちゃマニアックな酒屋がある」と教えてもらった長野県信濃町の〈萬屋酒店〉で買った、ヴォータノ・ワインがきっかけです。
薄味っていうそれまでの先入観を覆す、ガツンと重い味わいに魅了されました。それからは工場視察のために地方を回るたび、ワイナリーやローカルな酒屋をチェックしています。
「好きな人しか来なくていいよ」っていうスタンスの酒屋が多くて、昔からある頑固な古着屋とノリが近い(笑)。初めて入る時は、いまだに緊張しますね。一本一本ルーツがあるのは、古着を掘る感覚に似ているし、エチケットの印象と味が必ずしも一致しないところはレコードのようでもある。物が好きな人には、たまらない世界ですよね。
