一部の博物館では出口付近にその館で扱っている時代や民族の衣服を模した試着コーナーを設けてある。これを着るのが楽しい。恥ずかしい、という声も聞こえてきそうだけれど、衣服は着ないとわからない。着心地も重要だし、機能性も気になる。
それらを理解することで、初めて博物館を堪能し、歴史や文化を理解したと言える。洋服を買いに行った時に試着するように、博物館でもバンバンに、良かったら買おうかしら、くらいの勢いで着ていくことが大切だ。何より当時の人の気持ちもわかり、純粋に楽しい。
博物館に行く時も服を着るように、いつの時代の人々も基本的には衣服を身に着け生活してきた。当時の人々が知恵を絞り、より快適に過ごせるように、雪や風を避けるためのギミックがあったりなど、着ることでその有効性なども実感できる。最大の魅力は、似合ってるやん、当時ならモテたんちゃう?という現代では持つことのできなかった謎の自信を持てることだ。