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渋谷直角、トロピカル松村、菊乃らの「マイ・スタンダード・スニーカー」

春は足元から楽しみたい!オーセンティックかモードか、ローテクかハイテクか、シックかカラフルか。多種多様な業界で活躍する6人に、思い入れの深い定番の一足とその理由を聞いてみました。


本記事も掲載されている、BRUTUS「GOOD STYLE for Mr.BRUTUS 春のスタンダード。2024 S/S」は、2024年3月15日発売です!

photo: Yoshio Kato / text: Minori Okajima

漫画家、コラムニスト・渋谷直角

Brand:adidas Originals × Wales Bonner
Model:Country

色々履いてきたけれど、結局コレ

基本的には人生ずっと〈アディダス〉派で、最初に買ったのが「カントリー」。いわゆる定番の緑のラインのやつです。ほかにも「スタンスミス」や「ガゼル」「スーパースター」などを履いてきましたが、一昨年かな?〈ウェールズ・ボナー〉とコラボレーションしたこの一足を機にカントリー熱が再燃。過去の自分のルーツを掘り直してくれた、原点回帰のスニーカーです。

〈BRACKETS〉オーナー・飯田康貴



Brand:USED
Model:German Military Trainer

ソールを張り替えて自分だけの仕様に

このジャーマントレーナーはもともと販売用に仕入れたもの。途中でソールが壊れてしまったので自分用にリペアをして履いていたら、いつしか定番の一足になりました。あえてオリジナルとは違う色味のビブラムソールに張り替えたことで、新鮮に映りますね。今は破棄せず、履き続けるための工夫ができる、ヴィンテージにとっていい時代になったと感じます。

〈CarService〉ディレクター・橋本 奎

Brand:CONVERSE × STÜSSY
Model:Chuck Taylor

ストックしておきたくなるスニーカー

日本未発売のこのコラボシューズは、デザインを変えて何度も発表されています。毎回アッパーの色と刺繍のデザインが替わるのですが、どれも自分のツボを突いてきて!ネットで見つけたら即買いして、少しずつ集めています。もしどこかで見かけたら、僕に知らせてほしいぐらい(笑)。この間、ブラックの3足目を買いました。よく見るとベロのタグが〈STÜSSY〉仕様なのもいい。

〈SOMA SHIMOKITAZAWA〉オーナー・徳永勝文

Brand:PUMA
Model:CLYDE

深く輝くゴールドカラーに心惹かれて

〈プーマ〉の名作「スウェード」の前身となった「クライド」は1980年代中頃、HIP−HOPスターたちの足元の定番で、憧れの存在でした。特にこのゴールドは、今ではなかなか再現できない稀少なカラーです。この配色が大好きで、いつかスニーカーを作る機会があれば挑戦してみたいほど。肉厚な爪先や細いワイズなど、当時のバッシュならではの丁寧な作りも魅力です。

ライター、〈CRT〉ディレクター・トロピカル松村


Brand:Onitsuka Tiger
Model:CALIFORNIA 78

ジャパニーズアメリカンのスタンダード

〈ナイキ〉の「コルテッツ」や〈アディダス〉の「SL」といったクラシックなジョギングシューズはアメカジの永世定番。でも日本人として推したいのは、同時代にアメリカへ闘志を燃やしていた〈オニツカタイガー〉。中でも「カリフォルニア」は雑誌『POPEYE』の初期でもそれらと肩を並べて紹介されていたんです。この靴で、あの頃の隠れたスタンダードを噛み締めたい。

〈MARMOT CAPITAL〉ディレクター・菊乃

Brand:Asics × A.P.C.
Model:GEL-SONOMA 15-50

色違いで持っていてもまだ足りない

よく歩くので、長時間動いても疲れないスニーカーを選ぶのが私にとってのスタンダード。「GEL−SONOMA 15−50」は色違いで数足持っているのですが、これは〈アー・ペー・セー〉とのコラボもの。ちょっとした運動もこれでできちゃうし、旅行先に持っていく回数もワードローブの中で一番多いかもしれません。GORE−TEX®のトラックパンツとの合わせが定番です。