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編集者、デザイナー・haru.の好きな器と、その付き合い方

個展に並んで手に入れた若手作家の器、旅先で一目惚れした骨董品、知人からもらった思い出深い一皿……器には、一つ一つに使い手のストーリーが詰め込まれています。カジュアルに楽しむ新世代の器好き編集者、デザイナー・haru.が語る、とっておきの逸品と、その使い方。


本記事も掲載されている、BRUTUS「器の新時代。」は、発売中です!

photo: Jun Nakagawa / text: Ryota Mukai

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繋がりがある作家から直接買う器は、思い入れも深くなる

日々の暮らしに欠かせないものはできるだけ繋がりがある人から買いたい。作り手を応援できるし、アイテムへの思い入れも深くなるじゃないですか?

この器たちはそんなものの一つで、作っているのは東京で陶作する瀬川辰馬さん。私のパートナーであるTaiTanがパーソナリティを務めるラジオ『脳盗』を聴いているという縁で知りました。土を触っている時などに流しているんだそうです。

買ったのは昨年末。浅草橋にある〈白日〉での展示販売をTaiTanと一緒に訪ねて、直接話をしながら選んで。世代が近いこともあって会話も弾みました。器は何百とあったけれど、素材によっては乳製品やレモンなど、入れない方がいいものも教えてもらえて安心できました。

会って話せば、器のことはもちろん、作家さんの人となりもわかって愛着も湧いてくる。こうやってお気に入りを一つずつ見つけていきたいですね。

銀や錆、アルミで彩られた、瀬川辰馬の器
銀や錆、アルミで彩られた、瀬川辰馬の器
瀬川辰馬は1988年神奈川県生まれ。多治見市陶磁器意匠研究所を卒業したのち、2014年に東京・千住にアトリエを構え器の制作をスタート。食器のほか、花器や陶板、陶箱には錆びさせた金属で作るものも。
「深皿は麻婆豆腐、シルバーの平皿にはカレー、炭色のものはフルーツを盛ったら映えそうだなと思って選びました」
Instagram:@tatsumasegawa

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