クラバーこそすぐにわかる
脳と呼応させるクラシックの聴き方
作曲家の親への反抗心から「大嫌い」を自認していたクラシック。しかし、DJ界のマエストロ、ジュニア・ヴァスケスの8時間プレーを聴く中でクラブミュージックとの共通点を発見し、今では仕事の一部に。クラシック音楽は、自分の感性実験だと思った方がいい!BGMではダメで、音と自分の脳や感情との化学反応を正対して楽しむことをおすすめします。
その感覚に慣れる入口として、まずは1をお風呂で集中して聴いてみてほしい。「水」の質感や描写を印象派に先んじて試みた名曲です。脱衣所にスピーカーを置き、シャワーを浴びる体感とともに音と遊んでください。
2は散歩の時に。メシアンの作る響きは、見慣れた風景を異界化させ、RPGの世界に没入したかのような感覚になります。
忙しくて息抜きする時間がない時には3を。第4幕フィナーレの冒頭の1分20秒をカットアップすれば、「オレ様が人生の主人公だ」感バリバリで、鬱な気分も吹き飛びます。
1. 「巡礼の年 第3年 エステ荘の噴水」/リスト
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2. 「トゥーランガリラ交響曲 第1楽章:導入部」/メシアン
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3. 「白鳥の湖 4幕」/チャイコフスキー
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