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デザイン活動家・ナガオカケンメイが選ぶ、混沌とした時代を生きる現代人にオススメの3曲

星の数ほどあるクラシック曲は、聴き方も楽しみ方も人それぞれ。気持ちを落ち着かせてくれる曲から幽体離脱を促す曲まで?クラシック通27人が極めて個人的なテーマで選んだ3曲を一挙に公開します。

Text: Aiko Iijima, Konomi Sasaki, Saki Miyahara / Edit&Text: Emi Fukushima

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前へと進むエネルギーをくれる
戦友のような存在

毎日膨大な情報が流れ、次々と何かが起きている。みんな混沌とした状況下で答えを探したり判断をしたりしながら過ごしています。そんな日々の中で何か答えを出そうとする時、僕が聴くのは混沌そのもののような曲。

1は、ハチャトゥリアン独特のテンポと迫力と道筋。そして壮大さと威厳を感じる曲。次々に敵を倒し、先へ先へと進んでゆく……。これを聴くと「もっともっと混沌を楽しめ!」と言われているような気がします。指揮者ラザレフの大きな存在を感じる演奏も魅力です。

2は「どうにでもなれ!」的な迫力極まりないラストに向かうすべてのパートに、自分の日々の混沌を照らし合わせ、最後に爆破!そんなエネルギッシュな曲。

3は大河のようにうねり、クライマックスに向かって挑むように流れていく。過去に民放会社から予算の都合で打ち切られ、厳しい状況で闘った日本フィルハーモニー交響楽団だからこその情熱的な演奏で聴きたい一曲です。

1. 「バレエ組曲『ガイーヌ』より第1組曲第8曲:レズギンカ」/ハチャトゥリアン

『剣の舞〜ハチャトゥリアン:管弦楽作品集』
『剣の舞〜ハチャトゥリアン:管弦楽作品集』指揮:アレクサンドル・ラザレフ/演奏:ボリショイ交響楽団/バレエ『ガイーヌ』の「剣の舞」をはじめ代表曲を収録。エラート/¥1,000(CD)。

2. 「管弦楽のための二つの祈り《Vaillant》」/別宮貞雄

『交響曲第5番/別宮貞雄 管弦楽作品集』
『交響曲第5番/別宮貞雄 管弦楽作品集』演奏:神谷郁代(ピアノ)、若杉弘(指揮)、東京都交響楽団/日本作曲界の巨匠、作曲家・別宮貞雄の代表作品を収録。カメラータ・トウキョウ/¥1,500(CD)。

3. 「ボレロ」/ラヴェル

『広上淳一 日本フィル《シェエラザード》《ボレロ》』
『広上淳一 日本フィル《シェエラザード》《ボレロ》』演奏:日本フィルハーモニー交響楽団/かつて日本フィルの正指揮者を務めた広上淳一との名演を収録。日本フィルハーモニー交響楽団/販売終了(CD)。

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