音楽の道を拓いてくれたのは
ブラームスのソナタだった。
母の趣味で、幼い頃から家ではいつもクラシックがかかっていました。自分から積極的に聴くようになったのは、ピアノを学びに音楽高校に入ってから。歴史や理論も学んだことで、より惹きつけられるようになった気がします。普段は幅広く聴きますが、時たま無性に聴きたくなる曲があるんです。
1は決して明るい曲ではありませんが、チェロが奏でる音の深み、そして作曲家・ブラームスの世界にどっぷり浸れます。自分の音楽人生を考え、色々と本を読み漁っていた時に聴いていたからか、進むべき道に迷った時に必ず聴き返しますね。
2は、中学時代に恩師のコンサートで聴いて、稲妻に打たれたかのように衝撃を受けた曲。特に第2楽章はブラームスへの恋心を錯覚してしまうほど心が掴まれます。またその感覚を味わいたくて欲することも。
3は初心を思い出したい時に聴きたくなります。難易度の高い曲ですが、アルゲリッチの音の正確さには驚きを隠せません。
1. 「チェロソナタ第1番ホ短調 作品38」/ブラームス
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2. 「ビオラソナタ第2番 作品120-2」/ブラームス
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3. 「ポロネーズ第6番変イ長調 作品53《英雄》」/ショパン
