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BEYOOOOONDSメンバー・小林萌花が選曲。甘いものを欲するように、時々無性に聴きたくなるクラシック3曲

星の数ほどあるクラシック曲は、聴き方も楽しみ方も人それぞれ。気持ちを落ち着かせてくれる曲から幽体離脱を促す曲まで?クラシック通27人が極めて個人的なテーマで選んだ3曲を一挙に公開します。

Text: Aiko Iijima, Konomi Sasaki, Saki Miyahara / Edit&Text: Emi Fukushima

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音楽の道を拓いてくれたのは
ブラームスのソナタだった。

母の趣味で、幼い頃から家ではいつもクラシックがかかっていました。自分から積極的に聴くようになったのは、ピアノを学びに音楽高校に入ってから。歴史や理論も学んだことで、より惹きつけられるようになった気がします。普段は幅広く聴きますが、時たま無性に聴きたくなる曲があるんです。

1は決して明るい曲ではありませんが、チェロが奏でる音の深み、そして作曲家・ブラームスの世界にどっぷり浸れます。自分の音楽人生を考え、色々と本を読み漁っていた時に聴いていたからか、進むべき道に迷った時に必ず聴き返しますね。

2は、中学時代に恩師のコンサートで聴いて、稲妻に打たれたかのように衝撃を受けた曲。特に第2楽章はブラームスへの恋心を錯覚してしまうほど心が掴まれます。またその感覚を味わいたくて欲することも。

3は初心を思い出したい時に聴きたくなります。難易度の高い曲ですが、アルゲリッチの音の正確さには驚きを隠せません。

1. 「チェロソナタ第1番ホ短調 作品38」/ブラームス

『ブラームス:チェロソナタ全集』
『ブラームス:チェロソナタ全集』演奏:ヨーヨー・マ(チェロ)、エマニュエル・アックス(ピアノ)/1991年6月にボストンで行われた、両者による6年ぶりの再録音。ソニー・クラシカル/¥1,600(CD)。

2. 「ビオラソナタ第2番 作品120-2」/ブラームス

『ブラームス:バイオリンソナタ&ビオラソナタ全集』
『ブラームス:バイオリンソナタ&ビオラソナタ全集』演奏:ピンカス・ズッカーマン(ビオラ、バイオリン)、ダニエル・バレンボイム(ピアノ)/ドイツ・グラモフォン/廃盤(CD)。

3. 「ポロネーズ第6番変イ長調 作品53《英雄》」/ショパン

『アルゲリッチ・コレクションVol.1~ソロ・ピアノ録音集』
『アルゲリッチ・コレクションVol.1~ソロ・ピアノ録音集』演奏:マルタ・アリゲリッチ(ピアノ)/1960〜83年に録音された同レーベルの音源を集約。ドイツ・グラモフォン/輸入盤:オープンプライス(CD)。

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