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ジャズ作曲家・挾間美帆が選ぶ、思わず指揮者になってみたくなる、色彩感溢れる3曲

星の数ほどあるクラシック曲は、聴き方も楽しみ方も人それぞれ。気持ちを落ち着かせてくれる曲から幽体離脱を促す曲まで?クラシック通27人が極めて個人的なテーマで選んだ3曲を一挙に公開します。

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Text: Aiko Iijima, Konomi Sasaki, Saki Miyahara / Edit&Text: Emi Fukushima

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作曲家と指揮者、演奏者
組み合わせの妙から生まれる極上の演奏

作曲家になってから、“同業者”でもある過去の作曲家たちが思い描いた色彩感を、指揮者たちがどんな解釈で表現するかという視点でオーケストラ音楽を聴くようになりました。魔法の杖と見間違うような指揮者の一振りで生まれる極上の演奏。その境地に限りなく近い3曲を選びました。

1はデュトワの真骨頂・フランスもの。色気、エスプリ、洒落っ気、ワルツのなまりが利いていて、ラヴェルの色彩パレットをサラリと使いこなす様子が圧巻です。“音楽”の中で紛れもなく一番好きな曲が2。色鮮やかさとストーリー性には、いつ聴いてもひっくり返るほどの感動と衝撃を覚えます。

3は、お上品なウィーン・フィルが、ゲルギエフに乗せられてここまで変貌したか!という驚きと喜びの一曲。解釈によって良し悪しが大きく変わるこの曲だからこそ、聴き比べも楽しいです。自分ならココはこんな表情にしたい、と指揮者目線で想像してみるのも面白いですね。

1. 「ラ・ヴァルス」/ラヴェル

『ラヴェル:管弦楽曲集』
『ラヴェル:管弦楽曲集』指揮:シャルル・デュトワ/演奏:モントリオール交響楽団/1977〜2002年に音楽監督を務めたデュトワ指揮のラヴェル曲集。デッカ/¥2,250(CD)。

2. 「交響詩『ローマの松』」/オットリーノ・レスピーギ

『レスピーギ:ローマ三部作』
『レスピーギ:ローマ三部作』指揮:ダニエレ・ガッティ/演奏:ローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団/1996年録音のレスピーギ作品を収録。RCAレッド・シール/廃盤(CD)。

3. 「交響曲第4番へ短調 作品36」/チャイコフスキー

『チャイコフスキー:交響曲第4番』
『チャイコフスキー:交響曲第4番』指揮:ワレリー・ゲルギエフ/演奏:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/2002年にウィーン・ムジークフェラインで行われたコンサート録音。デッカ/¥2,380(CD)。

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